第40回を記念し、九谷焼・花詰を追求する4人の作家が思い思いの作品を携えて来店。作家たちの緻密で繊細な技の賜物である花詰。その美しさをぜひ間近でご覧ください。
九谷焼を花々で彩る“花詰”
花詰は大正2年(1913年)、金沢の名工・水田四郎により、九谷焼の新たな技法として伝えられました。器の表面を様々な花で敷き詰め、花の輪郭を金色で描いた意匠。九谷焼の豪華絢爛を代表する画風として知られています。
現代では、伝統的な花詰の技法を継承しながら、作家たちが今の感性を取り入れ、様々な生活様式に溶け込むような新たな作風も生まれています。
父である九谷焼の名匠・中村陶志人に学び、本金で描く緻密な花詰。花々のうっとりするような色合いに自らの感性があふれて。
a.関あづさ 作 本金花詰 花器 花に雀たち
(幅27×奥行8×高さ8㎝)770,000円[現品限り]
日々の中で印象的なものや変わりゆく光景を心に留めて。暮らしに喜びや彩りを添える作品づくりに取り組んでいる。
b.川島優子 作 花器 爛漫
(径20×高さ17㎝)198,000円[現品限り]
手描きで表現する花詰に心惹かれ、独学で花詰作家の道へ。「上出長右衛門窯」の作品も手掛ける。
c.鈴木朋子 作 花詰輪花皿 花のほころび
(径25㎝)165,000円[現品限り]
洋絵具を使い、やさしく淡い色彩を表現。実在する花々を忠実に描いた世界は、香りまで漂う花束のよう。
d.河田里美 作 本金花詰 蓋物 紅錦に島柄長
(幅14.5×奥行14.5×高さ18.5㎝)660,000円[現品限り]
左から、関あづさ、川島優子、鈴木朋子、河田里美