阪急うめだ本店

〜進化する伝統〜暮らしを彩る匠の技

秋を楽しむ匠の技

行灯月光(マダケ、幅18×奥行18×高さ35㎝)28,380円[限定3]

優美な表情は、
繊細な“丸ひご”作りから。

駿河竹千筋細工
静岡「駿河竹千筋細工協同組合」

静岡県の駿河地方、安倍川や支流の藁科川流域は、古くから竹の産地として知られ、竹製品が作られてきました。中でも駿河竹千筋細工は、節と節の間が長く、まっすぐな竹を育てるところから始めるこだわりぶり。その竹を割り、剥いだり 、小割したりして徐々に細くし、ひご引きを繰り返して1ミリ前後の細さに仕上げたものが“丸ひご”です。この“丸ひご”を“継ぎ手”で接着した輪に1本ずつ差し込んで組み立てるのが特徴です。

花器こなす

左:花器こなす(マダケ、幅13×奥行13×高さ22㎝)9,790円[限定3]
右:花器ひとえだ(マダケ、幅7.5×奥行7.5×高さ21㎝)
6,710円[限定3]

この工程を一通り覚えるだけで5年から10年はかかるという繊細で緻密な手仕事。昔は虫籠や鳥籠が作られていましたが、現在はテーブルウェアや花器、照明、バッグなど、暮らしに寄り添ったアイテムへと広がりを見せています。駿河地方の様々な伝統工芸を紹介している施設「駿府の工房 匠宿」では、駿河竹千筋細工の体験が出来る工房もあり、一般の方にはもちろん、地元の小学生にワークショップを行うなど、その魅力を若い世代へ伝える取り組みも盛んです。

お酒を注ぐと満月に。
遊び心が輝く酒器。

甲州水晶貴石細工
山梨「土屋華章製作所」

ぐい吞み ~満ちる月~(水晶、直径5.5×高さ5㎝)
198,000円[限定2]

山梨県甲府市の北部、御嶽昇仙峡の奥地で水晶の原石が発見されたのは、今から約1,000年前。当時は、原石のままで置物として楽しまれていたそうですが、江戸時代の後期には、京都の玉造職人を迎え、ダイヤモンドのように硬い石の粉末を蒔いて磨く技術を導入して甲州水晶貴石細工が始まりました。ひとつとして同じものがない水晶。内包物や歪みなど原石を見極めながら、丁寧にカタチを作り、ゆっくりじっくり磨きあげていきます。

水晶彫刻~双龍~

水晶彫刻~双龍~(水晶、幅31×奥行29×高さ48㎝)
2,860,000円[現品限り]

1821年の創業以来、七代続く「土屋華章製作所」は、職人それぞれの感性をいかした新しい作品を目指す工房。例えば写真の“満ちる月”は、お酒を満たして満月になるという発想から生まれた三日月型の酒器。秋の夜長に月を愛でていただけたらという想いが込められています。工房では、山梨県立宝石美術専門学校の卒業生を迎えるなど若者の育成にも積極的。甲州水晶貴石細工の輝ける未来を見据えています。

左:水晶彫刻~蛙~ 右:ぐい吞み~六瓢箪~

左:水晶彫刻~蛙~(水晶、幅8.5×奥行8.7×高さ8㎝)
358,000円[現品限り]
右:ぐい吞み~六瓢箪~(水晶、幅5×奥行5×高さ5.5㎝)
220,000円[限定2]

使うほど鮮やかに。
新・山中漆器。

山中漆器
石川「山中漆器連合協同組合」

RIN7.0(天然木・漆、直径21㎝)各8,800円[限定10]

石川県加賀市は森林資源に恵まれた地域。室町時代後期には、良い素材を求めてここに移住してきた職人たちによって、ろくろ挽きが始まりました。その技術が定着したのが山中温泉あたり。江戸時代中期には、温泉客の土産物なども手がけ、発展を遂げたのです。高度なろくろ技術は、芸術的と言われるほど。木地を削るための鉋を作るところから取り組む職人も少なくありません。

そしてこの高い技術と東京在住のフラワーデザイナーとの出会いから生まれた器が“RIN7.0”。ろくろの技術が冴える自然の造形物のようなフォルムに大胆なカラーを下塗りし、漆で仕上げました。使ううちに少しずつ飴色の生漆が透明に近づき、鮮やかな色に変わっていく経年変化を楽しむ器。指先にフィットするような緩やかな丸み、直角にせず斜めにして汚れを付きにくくした高台など、使う人への細やかな配慮も魅力です。

幸せを招く匠の技

般若面 7寸 背面飾り板付き(イチイ、面:幅16×奥行9×高さ22㎝・飾り板:幅25×奥行11×高さ38㎝)220,000円

イチイの木目
鮮烈なノミ跡。

一位一刀彫
岐阜「飛騨一位一刀彫協同組合」

その木目の美しさから“一位”の名を賜ったと伝えられる、銘木“イチイの木”。じっくりと時間をかけて育つため、年輪の幅が狭く、木目が美しいのが特徴です。江戸時代末期には、この木目をいかした根付が作られるようになり色を付けない独特の彫刻は、飛騨を代表する工芸として発展しました。

翁面7寸

翁面7寸(面:幅13×奥行8.5×高さ22㎝、飾り板:幅25×奥行10×高さ38㎝)220,000円[現品限り]

この作品に使われているのは、樹齢300年以上の希少なイチイ。工程に合わせてノミや彫刻刀を選び、作品を作り上げます。その一刀に魂を込めることから一刀彫と言われるようになったそうです。木目をいかすために彩色をせず、白蝋で艶を出すのも特徴。睨みをきかせて厄を寄せ付けない般若をはじめ、縁起物を手がけることが多いとか。最近は、ネコやクジラなど、丸みのあるフォルムにこだわった作品も手がけるように。培った技術と現代の感性で、一位一刀彫の魅力を多くの人に届けています。

まるねこ くじら くじらミニ KOBUTA

左から
まるねこ(幅7.5×奥行5×高さ4㎝)4,510円
くじら(幅9×奥行6.5×高さ6㎝)19,800円
くじらミニ(幅5×奥行4×高さ3.5㎝)7,700円
KOBUTA(幅6.5×奥行4×高さ4㎝)4,950円

地元近畿の匠の技


上品な艶としなやかさ。
これから楽しみたい麻。

滋賀「滋賀県麻織物工業協同組合」

滋賀県の湖東、愛知郡周辺で織られる近江上布は、愛知川の豊かな水や高い湿度、素材の調達や販路へのアクセスが良い中山道に近いことから、地域の伝統産業として根付いてきました。その魅力を発信しているのが「近江上布伝統産業会館」です。ディスプレイの中で、程よい厚みで上品な艶としなやかさのあるリネンワンピースを発見。麻というと夏のイメージがありますが、重ね着しやすい質感で、秋冬にも重宝しそうな一着です。

リネンワンピース リネンワイドパンツ

リネンワンピース(麻100%、フリーサイズ)24,200円[限定15]
リネンワイドパンツ(麻100%、フリーサイズ)17,800円[限定5]

近江上布“絣”ネックレス

近江上布“絣”ネックレス(麻100%、トップ:縦5×横3.5㎝、長さ35㎝)4,950円[現品限り]※色・柄は一例

近江上布には、室町時代の技法を受け継いで織られる“生平(きびら)”と近江独特の染色技法で染めた“絣(かすり)”の2種類があります。会館のショップには、生平や絣の手織りの麻着物地をはじめ、ウェアやアクセサリー、ハンカチ、ふきんなどがラインアップ。伝統に裏付けられた日本の麻をお楽しみいただけます。

タックブラウス

タックブラウス(麻100%、フリーサイズ、紺)18,700円[限定5]

麻ふきん

麻ふきん(麻100%、縦33×横69㎝)各1,650円

兵庫「たくみ工芸」

かごバッグ

かごバッグは、かばんの街として知られる兵庫県豊岡で作られたもの。米の収穫が不安定だったことから河原に自生した杞柳(コリヤナギ)で柳行李を作り、それが全国に知られるようになってかばんの街になりました。杞柳の柔らかさと適度な硬さが生む軽さとフォルムも魅力。

かごバッグ(籐、幅32×奥行12×高さ21㎝)37,400円[現品限り]

Event

津軽三味線による
ミニコンサート

●9月13日(土)午後1時~・4時~(各回約30分)
●9階 祝祭広場階段下
●参加無料

写真左から二代目照井貢洋、橋本萌生、澤田響紀

写真左から
二代目照井貢洋、橋本萌生、澤田響紀

〈プロフィール〉

二代目照井貢洋(にだいめてるいこうよう)
演奏はもちろん民謡や三味線を多くの方に触れてもらうために学校の授業など、各地で体験教室を開催。また、福祉施設からの演奏依頼も多く年間100ヵ所以上の施設で演奏。
橋本萌生(はしもとめぐみ)
高校生の時に三味線と出会い、20歳から本格的に学び始める。津軽三味線は女性デュオ輝&輝に、津軽民謡は福士豊桜師に師事。
澤田響紀(さわだひびき)
12歳の頃から見よう見まねで祖母の地唄三味線で津軽三味線を独学。中学生の頃に澤田勝紀氏に師事。

Present

越前和紙メモパッドを
プレゼント!

●9月10日(水)〜15日(月・祝)
●お渡し場:9階 催場内
 プレゼントお渡しカウンター

写真左から二代目照井貢洋、橋本萌生、澤田響紀

①会場でアンケートにご回答いただいた方。
②伝統的工芸品産業振興協会の公式インスタグラムアカウント(@kougei_event)と阪急イベントアカウント(@hankyu_event)をフォローしていただいた方。
①、②のいずれかを行なっていただいた方、それぞれ先着300名様に越前和紙のメモパッドをプレゼント。
※プレゼントはおひとり様1回までとさせていただきます。

  • ※表示価格は、消費税を含んだ税込価格です。
  • ※商品は多数ご用意いたしておりますが、売切れの節はご容赦くださいませ。
  • ※サイズは目安です。 ※写真はイメージです。
  • ※販売予定数は事情により変更する場合がございます。
  • ※イベントの出演者は、変更になる場合がございます。
  • ※イベントは事情により中止・変更する場合がございます。