阪急うめだ本店

阪急ゆかたスタイル2024 Re·ニッポンの夏 Meet the new classic

【特集】YUKATA HOW TO ゆかた、どう游ぶ?どう選ぶ?

この夏、とっておきのゆかたを選ぶための参考に。素材や柄、帯結びなど、知っておきたいゆかたの知識をご紹介。

  • 素材いろいろ
  • 文様で游ぶ
  • 帯游び

素材いろいろ

ゆかたには平織りをはじめ、様々な生地の種類があります。色や柄の他、それぞれの生地の特徴や魅力も知ると、ゆかた選びもさらに楽しく。紅梅(こうばい)や綿絽(めんろ)、麻糸の入ったものなど見た目にも涼しく透けやすい生地は、ゆかたの下に着る肌着の準備なども重要なポイント。長じゅばんを着てきもの風に楽しめるゆかたもありますので、ご着用シーンに応じたコーディネートをご提案します。

  • 【コーマ地】

    【コーマ地】
    昔から使われている代表的なゆかた地。短い糸や不純物を除去し滑らかに仕上げた、毛羽立ちが少なく丈夫な“コーマ糸”を使った平織です。透け感のないやわらかな質感が特徴です。

  • 【紬(つむぎ)地】

    【紬(つむぎ)地】
    紬風の綿の生地で、落ち着いた色調の平織り生地。透け感はなくしっかりとした生地のため、色柄によっては夏の前後の時期に木綿きものとしても楽しめます。

  • 【セオ®α】

    【セオ®α】
    ポリエステルの生地の一種。さらりとしたドレープ感のある質感で、化学繊維ながら清涼感のある肌触りで吸湿性に優れています。ゆかたときもの兼用で着られることも。

  • 【綿絽】

    【綿絽】
    生地にレース状の絽(ろ)を織り込んだ、横段や縞状に透け感のある生地。ゆかたでは綿の生地に絽を施した綿絽が主流。

  • 【綿麻・麻】

    【綿麻・麻】
    夏の代表的な素材である麻は、速乾性・通気性が高く、ひんやりとした肌触りが特徴。糸に撚りをかけた縮(ちぢみ)は生地に凹凸があり、ナチュラルな印象です。

  • 【紅梅】

    【紅梅】
    細い糸の間に太い糸を格子状に織り込んだ生地。綿紅梅や絹紅梅があります。糸の太さの違いで生まれる凹凸により、生地が肌につきにくく、さらりとした着心地です。

ものづくりについて

機械を使用した染めの他、ゆかたの染めには昔ながらの手仕事の技法も伝承されています。一反ずつ染める引き染めの技法と大阪で生まれた注ぎ(そそぎ)染の技法“注染(ちゅうせん)”を紹介します。

①【引き染め】

引き染め

白生地一反を長い木の板に広げた上から、和紙の型紙を使い防染糊(ぼうせんのり)を刷毛で塗ります。
これにより染めたくない場所は糊で守られ、元の生地の色のまま残ります。

引き染め

糊が乾いたら、生地を細い竹の道具“伸子(しんし)”を使いピンと張った状態にし、染料を丁寧に刷毛で引き染めし、生地の染色を施します。

引き染め

※参考写真提供 株式会社竺仙

その後生地を水洗いすると糊が落とされ、防染されていた箇所が柄として現れます。

②【注染】

注染

明治20年ごろに大阪で誕生した染色技法。生地の上に型紙をのせ、折りたたんで防染糊(ぼうせんのり)を塗っていきます。

注染

重ねた生地の上に糊で土手を作り、染めたい箇所に染料を注ぎ込み染色します。

注染

手作業で様々な柄や色合いを一度に表現でき、注染ならではの“ぼかし”などの技法を活かすことで、立体感や柔らかみも出せます。生地を重ね、注ぎ染めで表裏両面を染色するため、表も裏も同じ柄・同じ色合いでできるのも注染の特徴です。

紋様で游ぶ

ゆかたの柄には、季節の花をはじめ日本の伝統的な紋様がたくさんあります。幾何学的な柄やエレガントな印象の柄など、日本ならではの紋様の意味を知って、今年のゆかた選びの参考に。

  • 【麻の葉】

    【麻の葉】
    植物の大麻の葉を紋様化し、正六角形の連続模様が美しい柄。麻は成長が早く真っ直ぐに伸びていくことから、成長を願う意味があります。

  • 【荒磯(あらいそ)】

    【荒磯(あらいそ)】
    中国から伝わった名物裂(めいぶつぎれ)のひとつ。竜門という激流を登り切れた鯉だけが竜になるという“登竜門”の語源となった故事から、“立身出世”の意味を持つ力強い柄です。

  • 【菊】

    【菊】
    古くから漢方などにも使われ、美しい姿から“長寿”や“高貴”の象徴とされています。季節を先取りして秋の代表的な花をゆかたに取り入れるのも、日本の和装文化の魅力です。

  • 【雪輪(ゆきわ)】

    【雪輪(ゆきわ)】
    雪の結晶を図案化した柄で、かつて「雪がたくさん降った翌年は豊作になる」と言われたことから“豊かな実り”“五穀豊穣”の意味を持ちます。見た目に涼を誘う柄としても愛されています。

  • 【朝顔】

    【朝顔】
    夏の朝に可憐に咲く朝顔は、季節の風物詩として涼しげで爽やかな印象を与えます。小振りで可愛らしい柄から大振りで大胆なデザインまであり、こどもから大人まで人気のある紋様です。

  • 【金魚】

    【金魚】
    夏祭りの金魚すくいなど、夏の思い出に残る金魚の姿。鮮やかな色彩や水に揺れる尾びれなど、金魚モチーフは夏の風物詩として見る人に涼しげな印象を与えます。

帯游び

半巾帯のスタンダードな文庫結びの他にも、兵児帯の可愛いスタイルや、すっきり大人な帯結びなど帯や結び方を変えて自分らしい後ろ姿を演出してみては。初めて挑戦する方でも分かりやすい帯の結び方3種を阪急うめだ本店スタッフがご紹介。

  • ふんわり揺れる後ろ姿が可愛い、 大人の兵児帯の結び方

  • 蝶結びのアレンジで作る “片蝶結び”の結び方

  • ボリュームを抑え、すっきりとして大人っぽい “矢の字結び”の結び方

  • 伝統を游ぶ リュクスなゆかた・夏きもの
  • 誰かと游ぶ ゆかたと誰かと
  • イベントで游ぶ ゆかたで世游び
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