※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。

2025 2月

美術散歩

神戸阪急 新館7階 美術画廊

2月12日(水)〜18日(火)
※催し最終日は午後4時終了

輪島塗加飾「沈金」の世界

前田安孝「太陽と女神」(縦123×横40×奥行10cm)

前田安孝「太陽と女神」
(縦123×横40×奥行10cm)

漆器の産地で、“沈金”という技法が残っているのは輪島のみとなりました。沈金とは、美しく塗り上げられた漆器の表面に、特殊な鉄のノミで彫りを入れ、その溝の中に金を沈めて模様を施していく技法。文字通り、“沈める金”が“沈金”です。輪島塗のもうひとつの加飾技法である蒔絵は、職人が筆を用いて模様を描いていくのに対し、沈金はノミで彫っていくので、規則正しく繊細に仕上がることが特徴です。今回ご紹介する前田安孝はその沈金の技法の中でも、より細かく、そして人間が理想とする世界をモチーフにしてきた作家です。どこか優雅で少し抽象的な世界観をお楽しみください。作家も来店。沈金に関して、丁寧にご説明させていただきます。

PROFILE

前田 安孝(まえだ やすたか)

前田 安孝(まえだ やすたか)

1958年、石川県輪島市に生まれる。
1976年、石川県立輪島実業高校インテリア科 卒業。三谷吾一氏に師事。
1981年、石川現代工芸美術家協会会員。
1983年、日本現代工芸美術家協会会員。
日展 入選多数、日本現代工芸美術展 入選多数、その他受賞多数。
日本国内でも個展や実演を多数開催。
シンガポール、アメリカ合衆国、マルタ共和国など、海外でも個展を開催。

2月19日(水)〜25日(火)
※催し最終日は午後4時終了

アール・ヌーヴォーの華
ガレ・ドーム展

エミール・ガレ「木瓜文電気スタンド」
							(1910年代、径21×高さ20cm)

エミール・ガレ「木瓜文電気スタンド」
(1910年代、径21×高さ20cm)

ドーム「麦の穂文花瓶」
							(1905年頃、径8.5×高さ18.5cm)

ドーム「麦の穂文花瓶」
(1905年頃、径8.5×高さ18.5cm)

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパで開花した美術運動、アール・ヌーヴォーを牽引したガラス工芸の第一人者、エミール・ガレとその影響から美術品としてのガラス作品を残したドーム兄弟の作品をご覧いただきます。ガレの没後120年をすぎてもなお愛され続ける美しさ、優雅なデザインをお楽しみください。

出品作家
エミール・ガレ、オーギュスト・ドーム、
アントナン・ドーム

2月26日(水)〜3月4日(火)
※催し最終日は午後4時終了

立川広己・伊藤直・長岡卓
洋画三人展

立川広己「赤富士」(F6号)

立川広己「赤富士」(F6号)

伊藤直「カフェ・ド・フロール」(P15号)

伊藤直「カフェ・ド・フロール」(P15号)

長岡卓「庭の仔猫」(F4号)

長岡卓「庭の仔猫」(F4号)

バラの花を中心に赤富士や心象風景などの日本美を描く立川広己。ヨーロッパ各地の古都の街並みを取材して描く伊藤直。花をテーマに仔猫や仔犬など、明るくて可愛らしい作品を制作している長岡卓。三人三様の油絵、約30点を展覧します。

PROFILE

立川 広己(たちかわ ひろみ)

1949年、東京都品川区に生まれる。
1972年、武蔵野美術大学 卒業。
1986年、上野の森絵画大賞展佳作賞 受賞・上野の森美術館作品買い上げ。
1991年、現代洋画精鋭選抜展記念大展金賞 受賞。
1993年、安井賞展 出展。
2001年、沖縄平和祈念堂主催平和美術展 招待。
2009年、東京有楽町フォーラム アートフェスタに出席。
現在、自由美術協会会員、日本美術連盟会員。

PROFILE

伊藤 直(いとう ただし)

1950年、三重県に生まれる。
1970年、武蔵野美術大学 入学。
1972年、二紀展 出展。
1976年、二紀研究会展 研究会賞 受賞。
1997年、東京都民美術展特選 受賞。
2000年、東京都民美術展都知事賞 受賞。
2002年、現代洋画精鋭選抜展銀賞 受賞。
2016年、一線美術展会員賞 受賞。
2018年、一線美術会委員 推挙。
現在、東京都民美術展理事・審査員。

PROFILE

長岡 卓(ながおか たく)

1949年、大分県に生まれる。
1970年、独立美術展 入選。
1972年、独立美術展選抜展 出展。箱根彫刻の森美術館買い上げ。月刊『現代の眼』表紙装丁制作。
1974年、大分県知事賞 受賞。
1990年、現代洋画精鋭選抜展 入賞。
現在、無所属。

本館4階 アートギャラリー

2月12日(水)〜25日(火)
※催し最終日は午後5時終了

松井ヨシアキ 油彩画展

「サンポールのcafé」(縦44×横52cm

「サンポールのcafé」(縦44×横52cm)

小粋なパリの街並みを舞台に現実と夢が交錯したかのようなファンタジックな世界を描き続ける松井ヨシアキ。絵の具をたっぷりと使い、美しい建物やカフェに集う人々をキャンバスに詰め込んだ作品の数々をご紹介します。

PROFILE

松井 ヨシアキ(マツイ ヨシアキ)

1947年、福井県福井市に生まれる。
1984年、第19回昭和会展昭和会賞 受賞。
1988年、日動画廊にて個展開催。
1992年、日本橋髙島屋にて個展開催。
1995年、パリ日動画廊にて個展開催。
2013年、髙島屋にて個展開催(日本橋・高崎・横浜)。
2014年、髙島屋にて個展開催(大阪・名古屋)。
2017年、阪急うめだ本店にて個展開催。
2023年、髙島屋にて個展開催(横浜・高崎)。
現在、無所属。

  • ※イベントなどは都合により中止・変更になる場合がございます。
  • ※数量に限りがある商品もございますので、売切れの節はご容赦くださいませ。
  • ※写真と実物では色・素材感などが異なる場合がございます。
  • ※サイズは目安です。

※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。

2025 3月

美術散歩

神戸阪急 新館7階 美術画廊

3月5日(水)〜11日(火)
※催し最終日は午後4時終了

~愛しきものたち~
丸山円 日本画展

「やだなぁ」(縦31.8×横40.9cm)

「やだなぁ」(縦31.8×横40.9cm)

新日春展を中心に個展やグループ展で活躍中の日本画家、丸山円。学生時代から動物の温もりや命をテーマに犬や猫など様々な動物画を描き続けています。また鮮やかで精緻な植物画などもあわせてご覧ください。

PROFILE

丸山 円(まるやま まどか)

丸山 円(まるやま まどか)

1981年、石川県金沢市に生まれる。
2004年、第36回 日展 初入選(’05・’06)。
2005年、第40回 日春展 初入選。
2006年、第53回 全関西美術展 初入選。
2008年、金沢美術工芸大学大学院美術研究科絵画科修士課程 修了。
2014年、第70回 記念現代美術展 初入選。
2018年、個展開催(大和富山店・富山)。
2019年、個展開催(大和香林坊店・石川)。第3回 新日春展 入選(’23・’24)。
2021年、個展開催(高槻阪急・大阪)。
2022年、個展開催(大和香林坊店・石川)。

3月12日(水)〜18日(火)
※催し最終日は午後4時終了

―生誕150年―
上村松園 作品展

「春風」(縦27.5×横36.9㎝、絹本・共箱・軸装)

「春風」
(縦27.5×横36.9㎝、絹本・共箱・軸装)

気品溢れる女性たちの姿を描き続け、女性として初となる文化勲章を受章した日本画家、上村松園。今年、節目となる生誕150年を迎えました。明治・大正・昭和とめまぐるしく変わりゆく世相にも左右されず、理想の女性像を描くことに邁進。日本の近代美術史に大きく貢献し、未来の女性画家たちへの道を切り開きました。ぜひこの機会にご高覧ください。

上村 松園(うえむら しょうえん)

1875年、京都市下京区の葉茶屋に生まれる。
1887年、京都府画学校(現・京都市立芸術大学)入学。四条派の鈴木松年氏に師事。
1890年、内国勧業博覧会 出品、一等褒状 受賞。
1893年、幸野楳嶺氏に師事。
1895年、楳嶺氏の死去にともない、竹内栖鳳氏に師事。
1902年、息子・信太郎(松篁)が誕生。
1945年、奈良県平城の唳禽荘に疎開。
1948年、日本人女性初の文化勲章 受章。
1949年、逝去(享年74歳)、従四位に叙される。

3月19日(水)〜25日(火)
※催し最終日は午後4時終了

~URUSHI ART
EXHIBITION~
藤田武志・久美子 彩漆画展

藤田武志 「長生蓋物」(径12×高さ10.6cm)

藤田武志 「長生蓋物」(径12×高さ10.6cm)

藤田久美子 祝福ツリー「林檎」(F10号)

藤田久美子 祝福ツリー「林檎」(F10号)

ダイナミックな波文様を泳ぐクジラや亀の彩漆画は、斬新な蒔絵と螺鈿を使って描かれています。地模様全体を色刷毛目で仕上げた飾皿・飾瓶は、演出の高い工芸品として存在感があります。縁起の良い文様のマグカップや弁当箱をはじめ、今の暮らしの中で楽しめる、カジュアルスタイルの器たちです。

藤田武志・久美子

PROFILE

藤田 武志(ふじた たけし)

藤田 武志(ふじた たけし)

1962年、徳島県に生まれる。
1984年、香川県漆芸研究所 修了。大島唯史氏に師事。
1986年、香川県漆芸研究所研究員 修了。
1995年、徳島の百貨店にて「漆二奏展」開催。
以後、徳島・神戸・横浜の百貨店で「彩漆画展」を開催。

PROFILE

藤田 久美子(ふじた くみこ)

藤田 久美子(ふじた くみこ)

1962年、宮城県に生まれる。
1982年、東京中央美術学園 卒業。
1985年、香川県漆芸研究所 修了。大西忠夫氏に師事。
1995年、徳島の百貨店にて「漆二奏展」開催。
以後、徳島・神戸・横浜の百貨店で「彩漆画展」を開催。

3月26日(水)〜4月1日(火)
※催し最終日は午後4時終了

それぞれの立体ART展

下田顕生「capture おに」(幅10×奥行10×高さ23.5cm)

下田顕生「capture おに」
(幅10×奥行10×高さ23.5cm)

渡辺おさむ「I’m thinking」(幅12×奥行18×高さ26cm)

渡辺おさむ「I’m thinking」
(幅12×奥行18×高さ26cm)

金属、樹脂、ブロンズ、木、ガラスなど、素材や技法が異なる5名の立体作家による作品展を開催します。それぞれの素材の特徴を活かした表現方法と各作家の個性が生み出すオリジナリティー溢れる世界観、ストーリーをお楽しみください。

出品作家
祝迫芳郎、大森暁生、下田顕生、百々謙三、
渡辺おさむ

本館4階 アートギャラリー

2月26日(水)〜3月11日(火)
※催し最終日は午後5時終了

齋藤悠紀
多層ガラス絵展

「微睡み」(Slumber)(縦26.5×横19.5cm)

「微睡み」(Slumber)
(縦26.5×横19.5cm)

ガラスの片面に絵を描き、その裏から鑑賞する絵画をガラス絵と言います。絵の具が乱反射しないため、乾燥後も潤いのある発色が保たれます。14世紀頃からベネチアを中心に本格的にヨーロッパで広まりました。日本にも、びいどろ絵として江戸時代に伝わっています。私の多層ガラス絵は、それを応用したものです。絵の具の代わりに主に蜜蝋や箔を使用しています。各層が透過、反射し合う、他の技法にはない幻想的な世界観です。

齋藤悠紀

PROFILE

齋藤 悠紀(さいとう ゆうき)

齋藤 悠紀(さいとう ゆうき)

1982年、埼玉県川口市に生まれる。
2008年、東京造形大学大学院 修了。
2018年、個展開催(銀座三越・東京)。
2019年、個展開催(伊勢丹浦和店・埼玉 ほか)。
2020年、個展開催(福屋八丁堀本店・広島、阪神梅田本店・大阪)。
2021年、個展開催(伊勢丹浦和店・埼玉)。
2022年、個展開催(高槻阪急・大阪、福屋八丁堀本店・広島 ほか)。
2023年、個展開催(高槻阪急、阪神梅田本店・大阪)。
2024年、個展開催(伊勢丹浦和店・埼玉、福屋八丁堀本店・広島)

本館9階 催場

3月12日(水)〜17日(月)
※催し最終日は午後5時終了

現代陶芸展

三浦小平二「青磁スペイン花車飾り筒」(径9.1×高さ22.5cm)

三浦小平二「青磁スペイン花車飾り筒」
(径9.1×高さ22.5cm)

金田萌永「透光練込組鉢『bouquet』(3点組)」左から(径20.2×高さ9.6cm、径20.3×高さ10.2cm、径20.3×高さ10.1cm)

金田萌永「透光練込組鉢『bouquet』(3点組)」
左から(径20.2×高さ9.6cm、
径20.3×高さ10.2cm、径20.3×高さ10.1cm)

山口真人「織部花器」(幅27×奥行23.5×高さ55cm)

山口真人「織部花器」
(幅27×奥行23.5×高さ55cm)

大嶋直哉「Biotop07」(F10号)

大嶋直哉「Biotop07」
(F10号)

佐藤佑「街とクマ」(F8号)

佐藤佑「街とクマ」
(F8号)

現代陶芸の礎を築いた巨匠から、現在第一線で活躍中の人間国宝、さらには気鋭の作家まで、逸品の数々が一堂に揃います。また、透光性のある土を用い、青と白を基調とした練込作品を制作する金田萌永と、織部、志野、黄瀬戸などの伝統技法をはじめ、複数の織部釉を掛け分けた作品や「琳派織部」と自ら名付けた伝統文様と織部の融合作品など、独自の世界観を表現する山口真人の作品を特集します。さらに、昨年に引き続き、日本画と現代陶芸を組み合わせた世界観もご紹介。切り抜かれたモノの配置や光の表現により新たなるフィクションとしての風景を創造する大嶋直哉と、過去と現在、自然と街など二つの対照的な物事をひとつの画面に合わせ、独自の色彩センスで表現する佐藤佑の日本画作品と現代陶芸のコラボレーションもご覧いただきます。

出品作家
物故作家:
河井寬次郎、十四代酒井田柿右衛門、
濱田庄司 、三浦小平二 ほか
人間国宝:
伊勢﨑淳、五代伊藤赤水、神農巌、
鈴木藏、前田昭博 ほか
人気作家:
石橋裕史、川瀬忍、四代德田八十吉、
古谷和也、和田的 ほか
特集作家:
金田萌永、山口真人
日本画:
大嶋直哉、佐藤佑(五十音順)
※出品作家は変更になる場合がございます。

  • ※イベントなどは都合により中止・変更になる場合がございます。
  • ※数量に限りがある商品もございますので、売切れの節はご容赦くださいませ。
  • ※写真と実物では色・素材感などが異なる場合がございます。
  • ※サイズは目安です。