

伝統色×匠の技
今の美を愛でる喜びも、
経年の美を育てる楽しみも。
色彩豊かな国で生まれた、
多彩な美技との新たな出会いを。
時と共に美しさを増す、
自然が育んだ“編み”の芸術
豊岡杞柳細工
兵庫「たくみ工芸」

行李鞄(幅47×奥行14×高さ36cm)
253,000円[現品限り]

- 色づく前の柿の実をしぼって作られる、落ち着いた深みのある茶褐色。古くから虫除けに良いとされており、染色界でも重宝。

パチ、パチと、工房に響く小気味よい音。目にも留まらぬ早業で編まれるのは、約2000年の歴史を秘めた“豊岡杞柳細工”。かつて兵庫県豊岡市で一世を風靡した門外不出の美技は、時代の潮流とともに激減。「たくみ工芸」では今、
一人の伝統工芸士と若き作り手たちがその技を守り続けている。しなやかで強いコリヤナギに命を吹き込む手仕事には、遥かなる時を超えた知性と品格が宿る。
その美しさは、素材の栽培という原点から紡がれる。畑作りから収穫、枝の仕込みまで1年かけて大切に育てられたコリヤナギは、丁寧かつ
迅速な手さばきで見事な鞄へと生まれ変わる。柿渋やヨモギなど自然の彩りを纏った、鞄の真なる魅力は、手にする人と共に“育つ”こと。年月を重ねるほどに艶が増し、深みある風合いへと移ろう経年変化は、持ち主の深い愛着の証となるだろう。

色の数だけ生み出される、
ガラスの無限の可能性
いずみガラス
大阪「井阪硝子製作所」

a.ぎやまん風鈴(直径5×高さ6.5㎝)4,400円から

- 元は、虹の七色を表す言葉から。「変化に富んでいること」「多彩なこと」の比喩としても多く使われるように。
一見、手描きの絵付けのように思えるトンボ玉の可憐な模様。実はこれらは全て、色ガラスのパーツを密に組み合わせた高度な細工の賜物である。その技を受け継ぐのが、2024年に伝統的工芸品に指定された“いずみガラス”の工房「井阪
硝子製作所」だ。いずみガラスの特徴は、軟質ガラスを約700度の低温の炎で操る独自の技法。高温による退色を防ぐ試みが、豊かな色彩美と鮮やかな発色を叶えてくれる。
制作は、炎との静かな対話である。色ガラス棒をランプで溶かし、頭の中の造形を即座に生み出す様は、まさに気高きアーティストだ。緻密な手業から生まれる品々は、食卓を彩る箸置きから
装いを引き立てる帯留め、重厚な音色を奏でる風鈴まで、実に多様。彩りに無限の可能性を秘めたこの輝きを、ぜひ堪能していただきたい。
b.箸置き(野菜・魚・色葉など)880円から
c. アクアリウム 990円から

青磁や糠白など伝統釉をモダンにアップデート。
色を変えたり揃えたり、組合せは思いのままに。
益子焼
栃木「つかもと(益子焼協同組合)」

益子焼“くくシリーズ”
カップ(直径8.5×高さ6.4㎝)各1,210円
[9色展開:各色限定4]
ソーサー(直径15.6×高さ2.6㎝)各880円
[9色展開:各色限定4]

- 中国発祥の焼物を思わせる淡い青緑色。『源氏物語』では“あおじ”と呼ばれ、神秘的な美しさから“秘色”との愛称も。

- 米の“糠(ぬか)”を焼いた灰を原料とする釉薬が生み出す乳白色。素朴で温かみのある色合いは、料理とも好相性。
手すき和紙と丹後ちりめんの技が結実し優美な桜色に。
さらりとした肌触りで暑い日も心地よく。
黒谷和紙
京都「黒谷和紙協同組合」

黒谷綜布ストール 優桜
(和紙・シルク・麻、縦190×横37cm)36,300円[現品限り]

- 紅花染めの中でも最も淡い色とされる、上品なピンク色。『古今和歌集』にある紀有朋の和歌にも登場する、歴史ある一色。

吉祥文様×匠の技
洗練されたデザインに、
幸せへの願いを込めて。
使い手の心に寄り添う品々は、
お祝いや贈り物にも。
表情豊かな蛸唐草に託す、
変わらぬ幸せへの願い
伊万里・有田焼
佐賀「惣次郎窯」

a.タコ唐草6寸鉢(口径17.5×高さ6.5㎝)
22,000円[限定2] など

- 生命力が強い唐草は、長生きや無病息災の象徴。蔓が次々と広がっていく様子から、子孫繁栄や縁結びのご利益も。
江戸時代から伝わる夫婦円満を象徴する蛸唐草や、ツキを呼ぶという愛らしいウサギ。縁起の良い伝統柄をベースに、独自のモダンなアレンジを加える。それが、伊万里・有田焼の
名窯「惣次郎窯」の真骨頂である。器を彩る藍色の繊細な濃淡は、見る者の豊かな想像力をかき立てる。彩りが控えめになりがちな和の食卓に美しい華やぎを添えつつも、料理の主役を奪うことはない。
二代目・大串真司はイッチンや吹付けといった新たな技法への挑戦を経て、再び原点の染付へと回帰した。それは卓越したろくろ技術を持つ父・大串惣次郎への深い敬意と、自らの技への自信の証である。一級技能士 (絵付け部門)
に裏打ちされた高度な造形力と深い知見は、まさに職人の勲章だ。作陶と藍の美への飽くなき探求は、次なる世代へと確かに受け継がれていくのである。
b.遊うさぎ6寸片口鉢(口径19×高さ6㎝)
19,800円[限定2]など

型紙捺染の技が光る麻の葉文様がアクセント。
使うたび肌になじむ一枚を“成長”になぞらえて。
近江上布
滋賀「滋賀県麻織物工業協同組合」

手織りリネンストール(幅40×長さ180㎝)
各33,000円[いずれも現品限り]

- 麻は神事に用いられる神聖な植物。種をまいてから数ヵ月で大きく育つことから、こどもの健やかな成長を願う御守りに。
何度も漆を塗り重ねた堅牢な仕上がり。
“永遠”を意味する市松を家族団欒や集いの席に。
津軽塗
青森「青森県漆器協同組合連合会」

市松唐塗3段重(幅15.3×奥行15.3×高さ16.7㎝)
385,000円[現品限り]

- 上下左右、途切れることなく繋がっていく柄は、“永遠”や“発展”の意味を持つ。商売繁盛のゲン担ぎとしても人気。
平和への願いが込められた青海波など、
伝統柄からアレンジ柄まで幅広くデザイン。
浪華本染め
大阪「協同組合オリセン」

オリセン手拭い
a. めでたい(和晒〈綿100%〉、35×90㎝)
b. 虹(和晒〈綿100%〉、35×90㎝)各1,760円

- どこまでも広がる波のように、平穏な日常がいつまでも続くことを願う縁起柄。結婚祝いや出産祝いにも。