阪急うめだ本店

OSAKA ART & DESIGN 2026

9階 阪急うめだギャラリー・
アートステージ

平子雄一キュレーション グループ展 THE MAP

今回キュレーション展に参加してもらった作家は、僕が「好き、もしくは気になる」作家たちです。世の中には山のように作家がいて、技法も様々です。正直に言ってしまうと、僕は他の作家の作品を見ることにあまり興味がありません。ただ、どんな種類の作家が現在進行形で分布しているのかには興味があります。偉そうな言い方になるかもしれませんが、地図を見ている感覚です。地図を拡大して、実際にそこへ行ってみたいと思わせる。そんな作家を選びました。
平子雄一

平子雄一

Yuichi Hirako

Wooden Wood 139(2025年)〈参考作品〉
Wooden Wood 139(2025年)〈参考作品〉
Number of Trees 01の一部(2025年)〈参考作品〉
Number of Trees 01の一部(2025年)〈参考作品〉

プロフィール
1982年 岡山生まれ、東京を拠点に活動。
2006年に英国のウィンブルドン・カレッジ・オブ・アートの絵画専攻を卒業する。植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中で浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行う。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して追求している。ペインティングを中心に、ドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、表現手法は多岐にわたる。韓国、台湾、英国、アメリカなど、国外でも精力的に作品を発表している。

青木豊

Yutaka Aoki

絵画を手がかりに、既成の時空を解体し、開き直すことを試みている。鏡面による反射とスプレーの粒子が織りなす層は、周囲の光や鑑賞者の介入によって絶えずその姿を変え、作品は意味の定着を拒み続ける。この一連のプロセスを通じて、私は絵画の構造を問い直している。

Untitled(約幅194×高さ120.2cm、2025年)〈参考作品〉
Untitled(約幅194×高さ120.2cm、2025年)
〈参考作品〉

プロフィール
1985年 熊本県生まれ。2010年 東京造形大学大学院造形研究科美術専攻領域修了。主な個展に、『U』(KOSAKU KANECHIKA、2025)、グループ展に、『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』(東京都現代美術館、2024)など。熊本市現代美術館などに収蔵。

小田川史弥

Fumiya Odagawa

春に冬を思い、秋に夏を思うような、過ぎていくことのわずかな揺らぎに情緒があり、惹かれてきた。何もないような場面でも日は傾き、変化や余韻が残る。そうした断片が、絵の奥で揺れている。まだ言葉にならないその瞬間を描きたい。

Whispers(幅130.3×高さ162cm)
Whispers(幅130.3×高さ162cm)

プロフィール
1996年 神奈川県生まれ。2020年 東京藝術大学大学院日本画専攻修了。主な個展に『休日の残響』(KATSUYA SUSUKI GALLERY、2025)、『Someone called my name from my memory』(THE LOOP GALLERY、2025)『午後』(ギャラリーイリタム東京、2024)。『SEED山種美術館日本画アワード』入選など受賞多数。台東区役所や石正美術館に作品を収蔵。

多田圭佑

Keisuke Tada

仮想空間と現実空間を往来するなかで生まれる問い—「存在するとはどういうことか」—が制作の出発点にある。物理法則の外に浮遊するバーチャルな存在を、朽ちていく物質の世界へと変換することで、生と死、存在と非存在のあわいを探る。

残欠の絵画 #290(約幅91.5×高さ117×奥行4.8cm、2025年)〈参考作品〉
残欠の絵画 #290
(約幅91.5×高さ117×奥行4.8cm、2025年)
〈参考作品〉

プロフィール
1986年 愛知県生まれ。2012年:愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程修了。主な個展に、『NADA Miami, with Matthew Brandt』(Gallery Common マイアミ、2024)、『Phantom Emotion』(MAKI Gallery [表参道]、2023)など。前澤友作コレクションなど主要コレクションに多数収蔵。

寺澤季恵

Kie Terasawa

生命の真髄は死や腐敗といった逆説的な要素にあると捉え、吹きガラスや集合体を用いて、生の本質に宿るグロテスクさと美しさを表現する。ガラスの輝きを借りることで、ネガティブな生命感をポジティブへと転換し、生命の豊かさへの回帰を試みている。

生生8(約幅75×高さ95×奥行55cm、2025年)
生生8
(約幅75×高さ95×奥行55cm、2025年)

プロフィール
1997年 静岡県生まれ。2020年多摩美術大学工芸学科卒業。2025年金沢卯辰山工芸工房修了。SICF21準グランプリ、マイナビアートアワード優秀賞など受賞多数。主な個展に『生生』(Gallery O2、2024)。『GO FOR KOGEI 2025』への選出など、ガラスの工芸性を軸に金沢を拠点に活動を展開している。

寺嶋勇人

Hayato Terashima

日本で古くから扱われてきた漆とその技法が、現代工芸に即した表現になるよう模索。漆という文化を未来へ繋げられるように、消えつつある漆芸の技法を現代工芸ならではの豊かな考え方で再構築し、表現手法を横断しながら制作している。

Panta Rhei(高さ200×約幅100×奥行50cm、2026年)
Panta Rhei
(高さ200×約幅100×奥行50cm、
2026年)

プロフィール
2001年 愛知県生まれ。2026年 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科卒業。主な個展に『幾星想』(カフェ&ギャラリーmusee、2025)、主な展示に『KOGEI ARTISTS LEAGUE 2024』(日本橋三越・泉涌寺)など。金沢市工芸展に2024年・2026年に入選。

寺本明志

Akashi Teramoto

“中庭”を境界の曖昧な場として描き、人や物が既存の役割から離れて自律する状態を追求。身体的な実感を伴う絵画制作を通じ、属性に縛られない“存在できる”状態の更新を目指す。風景・人物・静物の区分を横断し、自律的な関係性が生じる瞬間を画面に刻む。

Patio-家を建てる人たち-(約幅259×高さ194cm、2025年)

Photo by Ujin Matsuo

Patio-家を建てる人たち-
(約幅259×高さ194cm、2025年)

プロフィール
1992年 神奈川県生まれ。2017年 多摩美術大学大学院修士課程修了。2021年 清須市第 10 回はるひ絵画トリンナーレ審査員賞受賞。主な個展に『Patio』(Bambinart Gallery、2022)、『冒険と選択』(清須市はるひ美術館、2022)、『寝癖をたなびかせて』(KATSUYA SUSUKI GALLERY、2025)などがある。

中垣百恵

Momoe Nakagaki

人体をモチーフに、モザイク技法を用いて人間の多層性と変容を表現する。モザイクの破片を経験や記憶の断片に見立て、それらの集積により一つの存在が形作られることを示唆し、「私たちは何から成り立っているのか」という問いを形にしている。

POOL(約幅290×高さ145×奥行150cm、2025年)
POOL(約幅290×高さ145×奥行150cm、2025年)

プロフィール
2000年 栃木県生まれ。2026年 東京藝術大学美術研究科彫刻専攻卒業。主な展示に『Monster Exhibition』(渋谷ヒカリエ、2022)、『シューズボックス展』(台湾、2025)など。2024年『東京藝術大学卒業制作展』平山郁夫奨学金を受賞。

根本祐杜

Yuto Nemoto

セラミックを主素材に、棒人間などの身近なイメージを用いて“人”を表現する。社会の“オフィシャルな像”や彫刻の権威性を、ユーモアを交えて異化・再提示するのが特徴。地元・銚子の土の使用や、住居兼展示スペースの運営を通じ、彫刻のあり方を多角的に探究している。

ヒューマン・ゴム(2024年)
ヒューマン・ゴム(2024年)

プロフィール
1992年 千葉県生まれ。2023年 東京藝術大学大学院博士後期課程修了。CAF賞2018最優秀賞受賞。主な個展に『人』展(東葛西A倉庫、2024)、『ナッシング・アット・オール』(Token Art Center、2021)。ソフトハウス三ノ輪の企画・運営など精力的に活動。

丸山太郎

Taro Maruyama

木、石、セラミック、既製品など多様な素材と技法を組み合わせた彫刻を制作。軽やかでユーモラスな外観のなかに、美術史的な文脈における彫刻の概念や境界への問いを織り込んでいる。オブジェクト同士の構成を通じ、彫刻という営みそのものの再考を試みる。

あるがままの噴水(約幅151×高さ172×奥行167cm、2025年)
あるがままの噴水
(約幅151×高さ172×奥行167cm、2025年)

プロフィール
1991年 神奈川県生まれ。2021年 東京藝術大学大学院博士後期課程修了。主な個展に『展開された屋上と生エネルギーマップ』(YUKIKOMIZUTANI、2025)、『魔性のセーブポイント』(TAKU SOMETANI GALLERY、2023)。国内外のグループ展にも多数参加。

南谷理加

Rika Minamitani

“自分の求めるリアリティ”を追求する南谷は、直感的な試行錯誤を繰り返し作品を仕上げる。初期の海外アニメや浮世絵、文楽から影響を受けた世界観は、不穏ながらも独特なストーリー性を持つ。シンプルな表情と対照的なリアリティのある大きな手、たなびく髪が平面に躍動感を生み出している。

さんかく (約幅80×高さ136.4cm、2025年)
さんかく
(約幅80×高さ136.4cm、2025年)

プロフィール
1998年 神奈川県生まれ。2023年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。主な個展に、『黙劇』(小山登美夫ギャラリー、2023)、グループ展に『Plastic Love』(Galerie Marguo パリ、2025)など。2023年ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 小山登美夫賞などを受賞。

綿結

Yui Wata

布を糸の重なりによる半立体的な構造体と捉え、単純な規則から生まれる複雑な組織に魅力を感じている。ミクロな粒子の集合が世界を形作るように、織りの構造を現代社会の象徴として提示。作品を通じ、日常に潜む見えにくい世界の構造に気づく視点を提供することを目指す。

内在する2(約幅50×高さ55×奥行50cm、2024年)
内在する2
(約幅50×高さ55×奥行50cm、2024年)

プロフィール
2000年 静岡県生まれ。2026年 金沢美術工芸大学大学院修士課程修了。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024選出。主な展示に『皮膚と内臓』(台南市美術館、2025)、『GO FOR KOGEI 2024』。「ヴァン クリーフ&アーペル」等の奨学金を受け、若手繊維作家として注目される。

SACRED TREE「シンボク」

平子雄一キュレーション グループ展THE MAP

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