ヴェルサイユ宮殿近くの「メゾン・サジュー」ショールーム
「メゾン・サジュー」オーナー
マダム・サジューこと
フレデリック・クレスタン=ビエ来日
世界各国の手芸愛好家の憧れといわれる、1828年に創業した「メゾン・サジュー」。一度は長き歴史に幕を下ろしたこのお店を、古い手芸用品収集を通して得た知識や経験を生かし、2005年に復活させたのが、“マダム・サジュー”と呼ばれる現オーナーのフレデリックさん。お店で扱う手芸用品はできる限り当時の製法を取り入れた復刻版で、19世紀パリの伝統的な柄やモチーフを現代の感覚に合うよう自らデザインしている。
“アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)”という考え方が根付くフランスで、「メゾン・サジュー」を通してわくわくする出会いやものづくりを楽しんでいるというフレデリックさん。そんな彼女に暮らしの中の幸せについて伺いました。
―フレデリックさんが幸せや、ときめきを感じるのはどんな時ですか。
「メゾン・サジュー」の商品のアイデアが浮かび、その通りにクリエーションができたときです。私自身が買いたくなるくらい、好きだと感じるものだけを販売しています。
私が何よりもうれしいのは、お客様に喜んでもらえたとき。世界各国のお客様と出会えることが、私にとって何よりの幸せです。
―フレデリックさんにとって、“アール・ド・ヴィーヴル”とはどういったものでしょうか。
私にとって“暮らしの中に幸せ”を感じることです。 美術館を訪れて観たことのない絵画や彫刻に出会ったり、図書館で様々な本やイラストに触れたり。フランス製の食材や、地元のお店でおいしいものを見つけるのも好きで、そういった時間に幸せを感じます。そして、私の2人の娘、孫娘、母こそ、私にとって幸せの象徴。かけがえのない存在です。
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