海や山をいつも感じる暮らしのフロア 本館6階 Feel the Wind

2026.03.31

ミラクル軽くなる。

春は、夜が長くなる季節だ。日照時間の話ではなくて、外で過ごす時間のこと。年度末や年度始めの気忙しい仕事に区切りをつけ、離れるひとを送り出し、新しいひとを迎え入れ、気づけばカレンダーは会食の予定で埋まっている。桜が咲けば、「少しだけ」のつもりでお花見にも繰り出すこともある。

春は、帰宅が遅くなる。最寄り駅から家までの道のりも、ほろ酔い気分で歩く夜道は、出勤時にちゃっちゃと歩く同じ道よりも、だらーんと延びている気がする。ようやく家にたどり着き、玄関で靴を脱いだら、ついリビングのソファーになだれ込みたくなるけれど、だめだめ。そのまま洗面所に直行し、クレンジングを手に取り、メイクを落とすのだ。

落とすというより、「脱ぐ」に近いかもしれない。一日を外で過ごすために身につけていたものを外す感覚。メイクアップは自分を整える行為でありつつ、同時に、ひとに会い、ことばを選び、仕事の顔を保つための「鎧」だとも思う。肌の色むらを整え、目元を引き締め、唇に血色を足す。それだけで、気持ちが外向きになる。多少疲れていても、「大丈夫そう」に見える自分でいられる。「鎧」は頼もしい。けれど当然、重たい。夜遅くにメイクを落とした瞬間におとずれる解放感は、靴を脱ぐときとも、ブラウスのボタンを外すときとも少しちがう。肌そのものが、ふぅぅぅっと深呼吸して「わたし」に戻る。

おしゃれとは、多少のガマンを含むもの――その前提を疑ったことはなかった。崩れないベースメイクは安心だし、きちんと見える。ただ、その代わりに肌はどこか息苦しさを覚え、クレンジングは洗い残しがないように手間暇がかかる。メイクアップという名の、鎧。肌にのしかかる鎧の重さには、「小綺麗でいるためには仕方ない」という諦めも含まれている。

でも、春の朝に窓を開けたときに、ふと思ったのだ。光や風に触れる感覚は、こんなにも軽い。肌ももっと、外の世界とゆるやかにつながっていいのではないか。メイクをしていても、閉じ込められていない感覚。覆うのではなく、軽やかに共生しているような。

そしてわたしは、ZAOのオーガニックコスメに出会った。天然成分で肌をなめらかに整えてくれるメイクアップベースは、夜まで「重たさ」を感じない。天然鉱石(マイカ)がくすみを飛ばしてくれるから、見た目に「疲れ」が出づらいところもありがたい。重ねるパウダーのベースは、竹。竹は植物性のシリカを多く含み、加齢とともに減少する体内のシリカを外から補ってくれるらしい。肌にのせた瞬間、さらさらと気持ちがいい。時間が経ってもしっとりつややかで、肌が「乾き」を覚えることもない。顔に彩りを連れてきてくれる口紅も、その発色は天然色素がつくっている。アルガンオイルやペパーミントなどのオーガニック成分も贅沢に配合されているから、彩りとしてだけではなくて、リップバームとしても頼もしい。

メイクアップの鎧を外したわけではない。ただ、鎧の素材が変わったのだと思う。硬く身を守る金属から、風を通す布へ。守れられているのに、軽い。この感覚は、思っている以上に気分を左右する。

春は、役割が入れ替わる季節だ。新しい関係、新しい期待、新しい立場――そのたびに無意識に身構え、心の鎧を厚くしてしまう。でも、守ることと重くなることは、きっと別の話なのだ。鎧をまといながら、それでも風を感じられること。肌に訪れた小さな変化が、日常へのまなざしも少し変える。なんてポジティブなミラクル。ただ、軽くなるだけで。

ZAO
ライトコンプレクションベース
6,490円(税込)
ミネラルシルク
6,490円(税込)
カラー&リパルプバーム
4,730円(税込)
植物由来の成分を主体としオーガニック認証やヴィーガン認証を取得した、フランス発のスキンケアメイクブランド。肌をすこやかに整える竹由来のシリカを主成分に、メイクをしながら肌本来の美しさを引き出すことを目指している。アレルギーリスト(EU基準27種類)にある成分は不使用。そのため肌がゆらぎがちな時にも安心してメイクを楽しんでいただける。エコロジーに配慮し、外箱を廃止するとともに、ほぼ全ての製品がリフィル(詰め替え)対応。
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