海や山をいつも感じる暮らしのフロア 本館6階 Feel the Wind

2024.03.15

似たものどうし。

朝、洗顔してスキンケアを終えたら、台所に立ち寄って水切りかごの器たち――前日の夜に洗ったもの――を食器棚に戻し、それからリビングでメイクを始める。スキンケアから時間を置かずにベースメイクをすると、肌になじみきっていない保湿クリームなどの油分でファンデーションが崩れやすくなるらしい。なるほど、さもありなん。それを知ってから、台所での数分の作業がちょうどいいワンクッションになり、このルーティンが定着した。

せっせと運ぶわたしの手によって、器たちが食器棚にどんどん吸収されていく。肌と食器棚って似ているな、と思う。どちらも、季節や生活スタイルの変化で「自分がいま、収めたいもの」が移りゆく。収める成分や器が足りていないと、肌の状態や料理の盛りつけに欠乏感をおぼえる。だからといってあれもこれもと際限なく詰め込むと、宝の持ち腐れになりがち。「効いている」「使い勝手がいい」の充足感を与えてくれる成分や器の構成は、意外にシンプルだったりする。

一昨年の秋、食洗機が壊れた。10数年にわたって毎日毎日使い続けてきたから、寿命だったのだろう。「ないと生きていけない」と思いこんでいた食洗機だったけれど、壊れたその日から食器を手洗いしてみると「意外にキライな家事ではないかも」と気づき、数日後にわりと高額な買い替え費用を目の当たりにして「ひとまず、飽きるまで手洗い生活を続けてみようかな」に心変わりした。今も、その「ひとまず」のさなかにいる。

食器を手洗いするようになって、器を選ぶたのしさに目覚めた。「気にせず食洗機に入れられる耐久性」「食洗機に収めやすい形状」が何より優先の効率主義から方向転換。陶器市や器屋さんに足を運び、形や質感、色合いの心地よさ重視で器と出会うようになった。手持ちに同じような器はなかったかなと食器棚を思い浮かべて点検しながら、我が家の食卓に佇む姿を妄想して、「うちにおいで」と迎える。

とくに、小皿に入れ込んだ。手のひらサイズの器は、料理におやつにと出番が多い。趣向を凝らしたデザインのものも取り皿として使い勝手がよく、値段も手頃。ついつい集めてしまった。気がつけば、食器棚に小皿がぎゅうぎゅうに積み重なり、奥の列や、手前でも下の段の小皿は取り出しにくくなっている。おのずと手前のちょうどいい位置にある小皿ばかりを使う日々が続き、ちょっと反省。

食器棚のキモは、器の取り出しやすさにあると思う。器が少なすぎると、料理や飲みものの容れ物が「帯に短し襷に長し」の不恰好な食卓風景になるが、多すぎてサッと取り出せず、使い勝手が悪いと無用の長物が生まれてしまう。「必要なものを必要なだけ」の節制を見失っていたな、わたし。

スキンケアブランド・エタピュールの「ピュアアクティブ」シリーズは、「ひとつの肌目的にひとつの肌成分を届ける、高純度美容液」だ。カウンターで「エタピュールは、薬剤師が創立したスキンケアブランドです。薬を処方するのと同じように、肌にも、そのとき必要とする成分を適正に届けます。私たちは、届ける肌成分が足りないのはもちろん、多すぎるのもよくないと考えています」と説明を受けたとき、肌と食器棚って似たものどうしだな、とあらためて思った。

エタピュール 「ピュアアクティブ」シリーズ
15ml  2,860円〜4,950円(税込)
【エタピュール】
「エコバイオロジー」という独自のアプローチで肌を一つの生態系として捉える、フランス発のカスタマイズスキンケアブランド。「肌を過剰にケアするのではなく、できる限りシンプルに。肌が慣れ親しんだ成分を、できるだけピュアな形で」をポリシーに、肌の基盤を整える「ピュアスキンケア」と成分美容液「ピュアアクティブ」の2つのスキンケアシリーズを展開している。
【ピュアアクティブ】
くすみ・ゆるみ肌にはビタミンC(アスコルビン酸・整肌成分)、乾燥・ハリにはヒアルロン酸(保湿成分)など、ひとつの肌目的にひとつの肌成分を届ける高純度美容液。独自の浸透技術「インスキンテクノロジー」で、すばやく角質層に浸透しやすい状態に導き、必要な場所に成分を届ける。
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