海や山をいつも感じる暮らしのフロア 本館6階 Feel the Wind

2024.01.22

わたしも、動物。

冬のはじめ、今年もまんまと風邪をひいてしまった。朝はウールのコートを羽織って玄関を出るけれども、日中にその格好で出歩くと汗ばんだりもする、そんな気候のある日。目覚まし時計を止めた瞬間から、喉に違和感がある……気がする。イガイガする……気がする。怪しい。空気が乾燥しているのかな。もう師走だものね。用心するに越したことはない。起き上がって、水の代わりに生姜湯を飲もう。お腹に“貼るお灸”もしておこう。そう算段しつつ、布団にくるまって喉の調子を様子見しているあいだに二度寝してしまった。2度目のスヌーズ機能が作動して飛び起きる。ゆっくり生姜湯を味わうどころではない慌ただしさで身支度を整え、仕事へ。

電車に飛び乗り、仕事場で事務作業をして、打ち合わせで「ああですよね、こうですよね」と話している途中で、悔しいかな自覚する。声がかすれてしゃべりづらいのは、喉がイガイガするのは、気のせいではない。痰がからむ。これは風邪だ。いま、私は風邪をひき始めている。もう引き返せない。しっかり片足を突っ込んでいる。

ここ数年、秋から冬への変わり目に、風邪の一歩手前で踏ん張れずにいる。そして、体調が崩れてから「そうだそうだ」と思い出して、冬の習慣――いわゆる温活を始めるのだ。朝の生姜湯、夜の腹巻き、昼間のお灸。健康維持には基礎体温を上げることが重要で、全身の血行が良くなると血管が広がって熱が体内をめぐりやすくなるらしい。

生姜湯も腹巻きもお灸も、からだの内側がじんわりと温まっていくのを実感できるところが好きだ。この“じんわり”は、からだに働きかけるとともに、気持ちの面でも活力を沸き起こしたり、安らぎをもたらしたりしてくれる。「◯◯しよう」「落ち着こう」と意志の力を使わずともひとりでにそうなるあたり、ああ、私も動物なんだなぁ、と体感する。

毎冬毎冬、季節はじめの風邪が引き金となって、温活の存在を思い出す。習慣の「慣」は、心を貫くと書く。温活によるからだへの刺激が感情にもダイレクトに響くことの感動が、私のひと冬の習慣をかたちづくる。春を迎えて暖かくなるたびにせっかくの習慣を途切れさせてしまう浅はかさを反省したこともあったけれど、最近は「別にいいか」と捉えるようになった。

生姜湯、腹巻き、お灸。温活は、樹木の年輪のように私のなかに毎年蓄積されていっている。からだが気づいたタイミングが、温活のはじめどき。できれば来年こそは、風邪をひく手前――肌寒さを感じた段階でスイッチオンしたいところだけれど、どうなるかしら。

ヴェーダヴィ「ジンジャーペーストEX」
240g  4,104円(税込)
【ヴェーダヴィ】
「美しさを支えている土台は、健康なカラダと健全なココロである」を理念とする、美容と健康のコンディショニングショップ。ブランド名は<Veda…サンスクリット語の「科学」>+<Vie…フランス語の「生命」>に由来し、「生命を科学するブランドでありたい」という意味から名付けられた。「ハーブティ」「ジンジャー製品」「ヘルシーフード」「フェイス&ボディケア」の4つのヘルシー製品群を展開している。
【ジンジャーペーストEX】
「濃厚しょうがパワー」が特徴の機能性表示食品。しょうがの健康成分である「ジンゲロール」と「ショウガオール」のWパワーが、エネルギー代謝と末梢血流を良くします。寒い季節や冷房時の低温環境下における手指先の体温(末梢体温)が気になる方におすすめ。キリっとしょうがらしい辛味と、リンゴ果汁やハチミツの甘みのバランスがよく、ホットミルクやヨーグルトにもよく合います。目安は、1日小さじ1杯強。容器は使いやすいチューブタイプです。
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