愛が溢れるほどに満ちた暮らしのフロア 本館5階 Affection for Life

2025.02.18

わたしのベターハーフ

百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、新生児がいる暮らしのドタバタ具合は、経験してみないとわからない。これという理由も見当たらないのに、顔を真っ赤にして泣いて、一向に寝ないなんてことはザラ。抱っこしてユラユラ、ようやく寝たなと思っても、お布団に横たえるとまた泣き出す。このループにはまると、家事も食事もろくに手につかない。寝不足で疲れのたまった頭と体が悲鳴を上げる。とてもわたしの身ひとつじゃ追いつかないのだ。

そんな時、わたしは遠慮なく夫に助けを求める。けれど彼がいない時は、おんぶも抱っこもOKというエルゴベビーの抱っこ紐の出番だ。これは先輩ママであるわが姉の強力おすすめアイテムだった。わたしの妊娠がわかってすぐに「抱っこ紐はわたしにプレゼントさせて!」と言っていた姉は、出産が近づく頃、わたしと夫を百貨店に連れていって、熱弁を振るった。

「これは体格差があるカップルでもシェアしやすい設計だし、抱っこもおんぶもできるの。しかも長い時間抱っこしていても、疲れにくいのよ」

まさに「経験者は語る」というやつ。買ったばかりの紙袋を姉から手渡されると、わたしもいよいよ母になる日が近づいているんだという実感が湧いてきた。そして百貨店を出て、駅で「じゃあね」と別れようとした時、姉はわたしの手をぎゅっとつかんで言った。

「これからは、ひとりでなんでも抱え込もうとしちゃダメよ。夫婦で力を合わせて、乗り越えていくのよ」。いつになく真剣な姉の口調とまなざしに、あの日、夫も神妙な顔になっていたっけ。

そして今、夫はわが子可愛さもあって、いいパパぶりを発揮してくれている。とくに親子揃って外出する時は自分から率先して抱っこ紐を身につける。彼の抱っこで眠っている顔を見ると、なんともいえない幸せを感じるそうだ。

英語では、自分の恋人や配偶者などを「ベターハーフ」と呼んだりする。「わたしの良き半身」という意味だけれど、これはもともとギリシャ神話にルーツがあるそう。神話の世界では、もともと人間は「頭が2つ、手足が4本」という、現在の人間が背中合わせに二体くっついた形をしていた。それがあるとき最高神ゼウスによって真っ二つに引き裂かれてしまい、それ以来わたしたちは、失われた半身を求めてさまようことになった。だからこそ良きパートナーは、不完全な自分を補ってくれるものでもあるということらしい。

なるほどなあ。たしかに、育児や家事を頑張ってくれている夫を見ると、やっぱりわたしのベターハーフ、よき相棒という気がする。そう、ふたりでひとつ。4本の腕と、4つの目玉で、わが子を守り育てていくのだ。

そして彼がいない時は、エルゴベビーの抱っこ紐がわたしのベターハーフとなって、2本の腕じゃ足りない部分を補ってくれる。まだまだ親としては頼りないわたしたちだけれど、この抱っこ紐がいらなくなる頃には、もう少したくましいパパ・ママになっているかな。そしたら、わたしもあの日の姉のように、後輩パパやママに「これいいよ」って教えてあげよう。そして「夫婦で助け合っていくんだよ!」と伝えるのだ。

エルゴベビー
「もっと、ずっと抱っこをしたい」という一人の母親の思いを原点に、ハワイで誕生したブランド「エルゴベビー」。「エルゴノミクス(人間工学的)」を意味するそのブランド名のとおり、パパ・ママにも赤ちゃんにも快適なデザインで、世界中の子育て家族に愛されている。
オムニブリーズ  33,990円(税込)
現在の大人気モデルである「オムニブリーズ」は、長時間の抱っこやおんぶも疲れにくく、お好みで選べる豊富なカラーバリエーションが人気の秘密。新生児期から4歳頃まで長く使える点もポイント。
オムニデラックス  36,850円(税込)
2月28日発売の新商品。長年愛されるオムニシリーズから、究極の快適性を美しいデザインで堪能できる、最上位モデルが登場します。充実の機能と洗練された見た目で、抱っこ紐のある暮らしをスマートに。
■売場
本館5階 マム&ベビーセレクト
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