愛が溢れるほどに満ちた暮らしのフロア 本館5階 Affection for Life

2024.01.30

食卓の風景をつくる

1年365日、毎日三度三度の食事に支えられている私たちの暮らし。特別な日もあれば普通の日もあるけれど、できることなら日々、食卓にいい風景が広がっていてほしいと思う。食卓の風景をつくるのは、何もそこに並ぶ料理だけじゃない。うつわや盛り付けもそうだし、一緒に食べる人の表情や、ともに交わす会話もそうだ。ごちそうが並んでいるかどうかはさほど問題ではない。ちょっとした心づかいで、簡素な一汁一菜の食卓だって、心満たされる風景になる。

そこでものを言うのが、使い心地のよいうつわやカトラリー。誠実につくられた色やかたちや質感は、たとえシンプルに見えても、不思議と「やっぱりこれだよね」という気にさせてくれるし、食事を味わう所作もちょっと丁寧になる気がする。まさに「うつわも味のうち」なのだ。目に心地よく、手や口にふれる感触も好ましいもの。そんなうつわがある食卓の風景を分かち合いたい。大人だけじゃなく、幼い子どもも、みんなで。

そんなわけで、赤ちゃんのためのファースト食器選びにも、手は抜けない。幼稚なプリントの入ったメラミン食器が並んだ食卓は、いい風景とは言いがたいし、かといって割れやすい陶磁器は、見守る大人のヒヤヒヤが増えてしまいそうで、簡単にはおすすめしがたい(誰だって、一緒に食べる人が笑顔でいてくれないと、おいしさが台無しになってしまうもの!)。

そこで、私がベビーを迎えたファミリーに贈りたいのは、とうもろこし由来のプラスチックでできた「iiwan」シリーズ。素材が安心安全であることに加え、カドのないまぁるいラインで、子ども自身が使いやすい設計なのがうれしい。落としても割れないから大人もストレスフリーだし、樹脂製品特有の冷たさを感じさせない質感もいい。天然由来のやさしい色合いも目にやさしく、これなら大人の食器と並んでいても、しっくりなじんでいい風景を作ってくれるというわけ。

食事どき、台布巾で食卓を拭き清め、料理を盛った食器を並べる。家族が揃うのを待って「いただきます」と手を合わせる。そんなあたりまえの風景が、幼い子どもたちの中にも記憶として積み重なっていく。食事とはただ空腹を満たすためのものではなく、目にも舌にも心にも喜ばしいものであるということ。食卓で交わす笑顔や会話もごちそうのうちであるということ。そんな実感から生まれる「食のたしなみ」は、いつか大人になった時に、きっと大いに助けになってくれる。

なーんて、大上段に構えたことを言わずとも、まずは吟味したうつわと一緒に、日々の食卓を親子で楽しむことから始めよう。それは大人から子どもたちに手渡せる、一番大切な贈りものだと思うから。

iiwan  MY FIRST DISHギフトセット(コーン・イエロー)
9,856円(税込)
「日本でいちばんあんしんな食器をつくる」「子どものはじめての体験を最高のものにする」をミッションに掲げて、2010年に誕生した子ども食器ブランド。とうもろこしのデンプンを乳酸菌発酵させて得られる乳酸を主成分とした「ポリ乳酸樹脂」を使用しており、赤ちゃんにも地球環境にもやさしいのがポイント。その安全性は、世界で最も厳しいヨーロッパ規格(EN STANDARD)をクリア。また子どもの感性に響く色や形、デザインにも定評がある。
■売場
本館5階 マム&ベビーセレクト
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