
わたくしは紛れもなく男子である。でもね、素朴な疑問がある。女性たちに成り代わって質問したい。「そもそもなぜ、こどもの日なのに端午の節句が男の子のお祭りなのよ?」おかしいと思わないか?当の男の子諸君は(思うよねえ?)。男子のわたしでさえ、なんか理不尽な気がする。女性に悪い気がする。謂れのない(身に覚えのない)罪悪感がある。子どもって、男の子だけじゃない。当たり前だが、女の子もいる。基本的には人間の半分は女の子のはずだ(定説としては、出生時には女の子100に対して男の子は105~107と言われている)。つまり、やや男の子が多く生まれているらしい。でも、わずかの差じゃないか。多数決だとほぼ差がないレベルだ。それなのに、なぜ、こどもの日が男の子の節句になったのだ。なぜ、子どもの節句ではないのだ。合点、いや納得がいかない。世の中の決まりだし、仕方がないじゃないの。では、スッキリとしない。素朴な疑問がどこまでもつきまとう。いっこうに解消しない。
そこで、合点ではなく納得するために、くわしく調べてみた。端午の節句の由来は「菖蒲」だった。もともと5月5日は強い香りのする菖蒲を使って邪気を払う「菖蒲の節句」だった。江戸時代になり武家の間では「菖蒲」が「勝負」に通じることから、男の子の成長や出世を願う行事へと変化していった。そこから武士の家庭では、この日の玄関先には幟を立てたり家の中には兜や鎧を飾ったりして、家督を継ぐ男子の成長を祈るようになった。この風習がだんだんと武士以外の階級にも広まり、3月3日の「女の子の節句」に対して5月5日は「男の子の節句」として定着していったと言われている。ちなみに、「節句」は「五節句(ごせっく)」と言われるように5つあり、「上巳(じょうし)の節句(桃の節句の正式名)」「端午の節句」の2つ以外に、1月7日「人日(じんじつ)の節句(または七草の節句)」、7月7日「七夕の節句」、9月9日「長陽の節句(または菊の節句)」がある。
かたやこどもの日が正定されたのは1948年と第二次世界大戦後のことだ。この日が「こどもの日」となった理由は、古くから「端午の節句」として男の子の成長を願う習慣が定着していたためと言われている。ん?おい、おい、女の子はどうなる?祝日法ではちゃんと、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」と、“こども”のはかる(追求する)日と定義されている。これにより、性別を問わずすべてのこどもを祝う日になった。
素朴な疑問をだいたおかげで、端午の節句やこどもの日の起こりを知ることができた。そればかりか、五節句まで知ることができた。素朴な疑問よ、ありがとうなのだ。
すべてのこどもを祝う日というわけだから、凛々しい人形や勇ましい兜や鎧でなくても良いのではないかしら。ジェンダーレスな時代なんだから、「男らしい」飾りじゃなくても良いよねえ。ということで、困ったときの検索サイト、しかもAIモードに聞いてみた。AIと対話していくと、ありますよねえ。内外を問わずに、いろいろと新しいタイプの五月人形や端午の節句の飾りを推してくれる。なかでも、「リヤドロ」なんかは、有名ブランドでクォリティも高いし、お祝いに贈っても喜ばれそうだ。日本のものと比べると、どことなく凛々しいというよりは、可愛いハンサムボーイなのだ。これなら、「男らしい」なんてことを気にする必要はないだろう。昔はよく言われたものですよね。「男の子は男の子らしくしなさい」「女の子は女の子らしくなさい」と。そもそも「男の子らしい」って、なんだろう?女の子もきっと思っているだろう。「女の子らしい」って、なんなのよ?そんなことよりも、いま大切なのは「じぶんらしい」や「あなたらしい」ってことじゃないかな。そう考えたら、なんかすっきりしたなあ。素朴な疑問よ、サヨウナラだ。来年は、お雛さまも、「じぶんらしい」や「あなたらしい」というモノサシで見直してみても良いのかもしれないですね。
本記事に掲載の商品は、阪急百貨店・阪神百貨店のリモートショッピングサービス「Remo Order(リモオーダー)」にて、ご自宅や外出先からスマートフォンでご注文いただけます。
Remo Order(リモオーダー)についての詳細はこちら
※掲載商品は、予告なく売り切れや仕様変更、販売終了となる場合がございます。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。