お風呂は夜に入るもの。そんなこと、だれが決めたのでしょうね。お風呂の神さまがいて、むかし、むかしの、そのむかし。「人間は夜にお風呂に入るものだぞ」というご宣託があったのかしら(あるわけないですよね)。たしかに、夜の入浴は一日の疲れをとるという面はある。外出先でまみれた汗やホコリをキレイにしたいという気持ちもあるだろう。これらの点からは、夜の入浴というライフスタイルは適切な気がする。ほぼ、異論なしである。でもね、“ほぼ”である。夜の入浴って、なぜか、どうも、義務っぽく感じてしまうのはわたしだけだろうか。習慣というヤツは、何も考えていない自然な振る舞いのようで、かなり義務的な側面も持っている気がしてしまう(それが、ルーティンということなのだけれど)。そうか、わたしのこころの中にある「入浴とは夜にするもの」ということに対するひっかかりは“ルーティン(必ずしなければならない日課)”ということへの、ささやかな抵抗だったのだ(と、気がついた)。ならば、そのルーティンを壊すことから得られる快感を味わってみれば良いではないか、と思うのです。ちょっとイケナイことをしている快感。これは、なかなか背徳感もあってドキドキする。そういう時間を持つことで日常にメリハリが生まれると思うのです。とは言え、たかが入浴なのですけど(笑)。
さて、そうと決まったら、どんなスタイルで入浴を楽しみましょう。朝風呂は朝風呂でも、とんでもなく早い時間に入浴するのはどうだろう。マンションなどの集合住宅では望めない環境の方もいるかもしれないけれど。がんばって早起きして、まだ夜明け前の暗い時間から入浴する。やや温めのお湯を張り、カラダをゆったりと横たえる。昨日あったことに思いを馳せる。今日やるはずの予定をアタマの中で反芻して予行演習をする。いつか行きたいところの風景をイメージする。思い浮かべること、考えることは、なんでも良い。目を閉じてリラックスして、ストレスフリーなこころの状態で瞑想する。同じことを行ったり来たり。瞑想は迷走。結論なんかなくて、良いのです。いわばアタマのイメージ・トレーニング。なるだけ、具体的なシーンをアタマの中に浮かべてみると良いかもしれない。そのじつ、なにかをしているようで、特段なにもしていない。この、“なにもしないをする”行為が、限りないリラックスを与えてくれる。それが、ホンモノのリラックスというものです。充分なリラックス感を得て、ゆっくりと瞼を開いてみると、バスルームの外は白白と夜が明けはじめている。運が良ければ、朝焼けに遭遇するかもしれない。朝から、ラッキー!きっと、一日が素晴らしく楽しくて、しかも、いつもより長い一日を楽しめる。そんなバスタイムはどうですか。えっ、背徳感はない?でも、おトク感はありますよ(笑)。
ほどよく温まったカラダから立ちのぼるバスエッセンスの爽やかな香り。温かさと香りに包まれ、カラダもココロもとろけていく。まさにリラックスなひと時を味わえます。さて、そんなバスタイムにはお供が必要。ひと昔前は、入浴剤と言っていたけど、いまは「バスエッセンス」と呼んでください。入浴剤だと、どうも昭和なイメージ。せっかくのオシャレなライフスタイルに似合わないかもしれませんね、それこそ、暮らしのエッセンスというものです。暑い、暑い季節も、そろそろ出口が見えてくるころです。ときどき、ルーティンを守らない日を持ってみませんか。極上の気分転換。水に流したいことを、お湯に流してみるのも良いものです。
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