華やかで洗練された暮らしのフロア 本館4階 Time of Grace

2025.03.28

もれなく“お出かけしたい気分”が付いてくる。

さあ!休みだ。休みが取れた!GWだ。長い休みだ。旅に出たい。旅行用のバッグを新調したいなあ。スーツケースでなくって、旅行に持っていくバッグを。というふうに、旅に行くのが決まったら、持って行くバッグを買おうってことはあるでしょう。でもね、バッグを買ったから、旅行に行きたくなる。という話は、あまり聞きませんね。というか、「旅行に行きたくなるようなバッグ」は、けっこうレアではないでしょうか。ところが、あるんですよ。

じつは、個人的な体験として、そういうことがあった。あれは、南アフリカやジンバブエなどへ旅したときのことだ。遊覧飛行からのサファリツアー、水しぶき凄まじかったビクトリアの滝、カバやワニと遭遇したザンベジ川クルーズなど、さんざん楽しんで、さて帰路の途についたヨハネスブルグの空港。これが最後のチャンスとお土産をいろいろ買って、フライトまでの時間つぶしに空港内のショップを見て歩いていた。そしたら、あら、ま、バッグと目があった。それは、きれいなイエローに着色された網籠だった。ラスタカラーを思わせるような鮮やかな黄色。見るだけで、なんだか気分が上がってくる。いまからでも、リゾートに行きたい(旅行中なのに!)。そんなカラー。一目惚れで、買ってしまったワタシが、その買ったばかりのバッグにお土産などを入れて持っていると、一緒のツアーに参加していた友人が「どこで買ったの?」と聞いてくる。店を教えてあげると、そのひとは、すっ飛んでいって、すぐにピンクのものを買って戻ってきた。すると、また何人かが同じバッグの色違いを買った。かくして、カラフルな網籠の連鎖がはじまった。われわれのツアーは、綺麗なカラーの網籠集団になった。帰ってから、すぐに夏になった。この網籠は夏の間中、お出かけの気分を上げてくれる存在だった。ホテルのプールへ、海へ、山へ、島へ、温泉地へ。いつもの夏よりもお出かけが増えた。

いまは、クローゼットの中の棚のいちばん上を定位置にして、鎮座している。その棚には長期滞在用のスーツケース、中期滞在用のスーツケース、出張用のスーツケースと一緒に並んでいる。アフリカ以来、長期のリゾートに行く機会には恵まれていないので、正直、出番は減ってきている。でも、クローゼットのこの位置にいてくれていることが大事なのだ。日々、このバッグを見ていると旅に出たい気分がわいてくる。そんな存在なのだ。旅を重ねて、国内の都道府県は、ほぼすべて行った。通過しただけでまちに降り立っていない県は富山県と山梨県だけになった。アフリカ以降、海外はロシア、カタール、台湾、香港などへ行った。いずれの地も、クローゼットの扉を開くたびに、「そろそろ旅に行かないと!」という気分にしてくれる、このバッグが導いてくれたものだ。

最近見つけた旅に行きたくなるバッグ。それは、「ワユーラ」というブランドのバッグだ。南米コロンビアの女性が1ヶ月もかけて編むバッグ。だからと言って、いきなり現場を見たいから南米へ行くと言う方がいたら、その旺盛な行動力に表彰状を差しあげたい(笑)。まずは、南米コロンビア、ワユーラで検索してみませんか。調べれば調べるほど、旅行に行きたいという衝動がムズムズと蠢きだすはず。蠢くっていう字はすごい。虫が3つくっついて「うごめく」だなんて、字を考えたひとのイメージに脱帽だ。旅行に行きたい虫がこころの中で、ムズムズ、ウズウズしている様子が目に浮かんでくる。さて、肝心の旅行。季節的には海か?山か?森か?はたまた滝か?
そう、このバッグは、「旅の口実」なのだ。

Wayuula  (ワユーラ)
「南米コロンビア「ワユー族」の女性たちが、昔からの技法を守りながら、ひと編みひと編みこころを込めて丹念にハンドメイドでつくっている。独特のカラーや柄に、南米の香りを感じる。持つだけで、気持ちが華やいでくるバッグだ。軽くて丈夫なので、普段遣いから旅行まで用途が広がる。「ワユーラ」は日本の女性たちのライフスタイルに合わせてサイズなどを独自に企画している。
Tina L  29,700円(税込)
lris M  23,100円(税込)
■売場
本館4階 ラ・ノクタンビュール
フロアマップ
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