華やかで洗練された暮らしのフロア 本館4階 Time of Grace

2025.03.18

離れることで、くっついた。

温かいね、温かいね。と、会う人ごとに言い交わすようになったら、転勤、異動、引っ越しなど、お別れのウワサが耳に入ってくることが多くなりませんか。「最近、ホント、温かくなったわねえ、ところで、あなたは知ってる?」で、はじまることが多い話だったりします(笑)。「◯◯さんって、こんど◯◯支店の◯◯部へ移動になるらしいわよ。ご栄転かしら」「同級生のあの子のお家、新築したんだって。隣町に立派なお家を」「親戚の◯◯ちゃん、アメリカの大学に留学するらしいよ。優秀だわねえ」―そんな話が、口に上る回数が多くなる気がします。部署が変わったり、転勤になったり、会社を卒業したり。家を買ったり、違う土地へ引っ越したり。あるいは、海外への旅行、留学など。春は、なんだかんだで、別れのシーンが増える季節。でも、ね。考えようによっては、別れは新しい関係が生まれる良い機会でもあったりする。これっきりね。じゃなくて、これからもね。また、いつか会えますように。ではなくて、まだまだ、会えますように。で、ありたいものです。考え方しだいで、別れはけっして、別れではない。離れ離れではない。別れは、新しい関係へのスタートになるものです。バイバイ、いつまでもお元気で、もう会えないね、じゃなくて。前を向いて、ポジティブに。レッツ、新しい関係。と、別れを捉えてみませんか。そのためには、新しい関係になれる“きっかけ”をつくること。そんなきっかけになる贈り物が見つかると、サイコーに良い別れになるんじゃないかしら。

さて、さて。別れの季節と言えば、お餞別。餞別はその昔、別れの印としてお金、物品、詩歌などを贈ったことに由来すると言われている。いまでも、お金や物品を贈るひとは多いんじゃないかしら。そこでだ、ここはひとつ個性的にいきましょう。昔にならって詩歌を贈るというのはどうだろう。これはインパクトありますよ。「詩歌」とは漢詩とか和歌のことなんだけど。さすがに、ハイ、ハイ、得意ですよ。とはいかないだろう。では、1首。と、筆でスラスラ~と、書けたらサイコーなんだけど。そんなひとは少ない(たぶん、いない)でしょう。でも、詩歌は無理でも手紙やメッセージを書くくらいはできるでしょ?お餞別に選んだものをテーマにして、気の利いた文章を添えれば、気持ちの伝わり方も変わるし、いままで以上の結びつきが、そこからはじまる予感がすると思う。現代版の詩歌は、個性的なメッセージだ。

「いままでお世話になりました。新任地でも、◯◯さんらしく、がんばってください。これまでのお礼の印にマグカップを贈ります。離れ離れになるから、しばらくは一緒にカフェに行くこともなくなるね。だから、大きめのマグカップを選びました。なぜだか、わかる?このマグカップを持ち歩いてほしいのです。割ったらダメですよ。ちゃんと布にくるんで大切にバッグに入れて持ち歩くんですよ。それでね、仕事中や休憩中にワタシとお茶を飲みたくなったとしますよね。そのときは、カフェに入って、注文カウンターで『ここに、2人分を』と言って、このマグに2人分を入れてもらってください。そして、2人席に座ること(必ず!)。わたしと向き合ったつもりで、こころの中で会話を楽しんでくださいね。わたしの口癖を思い出しながら(笑)」
こんなことがホントになったら、愉快ですよね。働く場所や住む場所が変わっても、気持ちやこころは離れない。つまりね、離れることで、さらにくっついちゃった。と、いうわけだ。

ウエッジウッド
「英国陶工の父」と呼ばれたジョサイア・ウェッジウッドが創設。精緻なレリーフで有名なジャスパーウェアをはじめ、クィーンズウェア、ワイルドストロベリーなどのシリーズで有名な、英国王室御用達ブランド。「質の高いテーブルウェアをより多くの人に」という創業当時からのスピリットがいまに受け継がれている。
ワンダーラスト 東京マグ 桜 ボーダーホワイト
日本限定「東京マグ 桜」の新作。東京都のシンボルフラワーである桜をモチーフにデザインされている。背景に配されたスクロール模様はウェッジウッドミュージアムに保存されているアーカイブファイルから選ばれたもの。
ワンダーラスト 東京マグ 桜 ボーダーホワイト
5,500円(税込)
■売場
本館4階 グレイスフルテーブル
フロアマップ
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