トツゼンですが。11月1日は「紅茶の日」なんです。これ、意外と知られていないですよね。なぜ、紅茶の日になったかというと、由来は遠く江戸時代にまで遡る。海難にあってロシアに漂着した大黒屋光太夫というひとが、帰るに帰られずロシアに10年間とどまった。その間にロシア上流階級の茶会に招かれるまでになり、1791年11月には女帝エカテリーナ2世に接見し茶会にも招かれた。この大黒屋光太夫という、江戸の時代に外国での正式な茶会に招かれてはじめて紅茶を飲んだ日本人を称えて、日本紅茶協会は11月1日を「紅茶の日」と制定した。
よーし、11月1日は紅茶を飲むぞー!と、思ったあなた。なにも、その日だけに限らなくても良いじゃないですか。11月といえば、秋深し。まさに秋の夜長。アフタヌーンティーも優雅で良いけれど、ひとりで物思いに耽りながらナイトティーを楽しんでみるのもロマンティック。いっそ、毎日を「紅茶の日」にしてしまっては、どうですか。夜更かしのひとなら、シーンと静まり返った丑三つ時に、ミッドナイトティーも良いかもね。
ところで、気になるのが、紅茶を飲むと眠くなるの?それとも、ならないのってこと。グーグル先生に聞いてみると、紅茶にはコーヒーの半分程度のカフェインが含まれているとのこと。お目々パッチリ、朝まで眠れないということはなく、軽い眠気防止効果がある。どうやら、秋の夜長をゆっくり楽しむには良い飲み物といえそうです。そして、紅茶にはテアニンという成分が含まれている。アミノ酸の一種であるテアニンには緊張を和らげる、興奮を鎮めるといった作用があり、リラックス効果をもたらすといわれている。リラックスすることで眠りの質を高めてくれるのだ。テアニンとカフェインを一緒にとると、集中力が増すともいわれている。紅茶を片手に本を読むと読書が進みそうだ。音楽を聴きながら、仕事のことや自分自身のことを思索してみると、良いアイデアが浮かんで目の前が開けるかもしれないぞ。良いアイデアが浮かんだ!と思っても、次の朝にもう一度振り返ってみたら、得てして平凡なアイデアで使えなかったりするものだけど(経験談)。笑
さて、せっかく秋の夜長にナイトティーを楽しむなら、秋らしい紅茶の飲み方を工夫してみたい。秋らしい紅茶については、日本紅茶協会のホームページ(https://www.tea-a.gr.jp/recipe/autumn/)に、「秋の紅茶レシピ」としてさまざまなレシピが紹介されている。参考にしてみたら、どうでしょう。ちなみに個人的に気になったのは、簡単にできそうで秋らしい「フレッシュすだちティー」と「ホットグレープティー」という飲み方だった。
さて、神戸阪急4階には芦屋で名高い紅茶専門店「ムジカティー」の売り場がある。秋にふさわしい茶葉や飲み方を相談しながら茶葉を選んでみるのも楽しそうだ。
そして、最後の決め手はティーカップ。愛用のマグカップも良いけれど、せっかくなら紅茶用のカップ&ソーサーを用意して飲みたいもの。こちらも同じ4階に、世界の名品が揃っている。お気に入りのカップ&ソーサーを徐々にコレクションしていくのも、人生を豊かにしてくれるでしょう。