華やかで洗練された暮らしのフロア 本館4階 Time of Grace

2024.01.22

じぶんを磨こう。ゴシゴシゴシ。

続く、続かない、続く、続かない、続く、続かない、続く、続かない、続く、続く……花びら占いをやってみた。さて、結果はどちらに転んだでしょう。(じつは、結果は“続く”でした)
なぜ、花びら占いをやったかというと、飽きっぽいのか、根性がないのか、やろうと選ぶものが悪いのか。わたしの場合、続いた試しがないのだ。続かないのは“じぶん磨き”。この、“じぶん磨き”というものがどうも続かないのだ。ひょっとしたら、じぶん磨きという言葉そのものが好きではないのかもしれない。嫌いと言った方が正解だろう。

じぶん磨きと聞いて思い浮かべることは、カラダを鍛える、容姿を整える、服装に気を使う。そういうコトが多いのではないかしら。あるアンケートで、「じぶん磨きに何をしますか」と聞いたところ、第1位は「ファッションに気を遣う」、第2位は「カラダに良い食生活を心がける」、第3位は「読書をする」という結果になったそうだ。そのほかでもじぶん磨きと聞くと、「スキルを身につける」「新しい趣味を見つける」「マインドセットを切り変える」などの答えが多いらしい。
これらの答えを聞いて、「これをやらなければ」とか「まわりもやっているから」的なにおいがするのはワタシだけだろうか。ポジティブじゃないというか、だれもがやりそうなことに強い意志を感じない。“じぶん磨きといえばこれでしょう” “頑張って続けばじぶんが磨かれるよね”というものをあえて選ぶのは、かえってストレスにならないだろうか。もっと自然に、こころからやりたいと思えることに取り組んだほうが良いのではないだろうか。そんなことを思ってしまう。じぶん磨きって、そうじゃないよね。

磨きたいのは心身や知性。いわば、じぶんという人間。じぶん磨きは、人間磨きなのだ。外面ではなくて内面だ。なのに、「ファッションセンス」とか「肉体」とか「容貌」とか。そういうのって、単に見え方を変えること。外観だけ変えても、内面が変わらなくちゃ磨かれたということにならない。磨くって、極めて精神的なことなんじゃないかな。外見磨きばかりに目がいっているひとに限って、じぶんを磨くためにじぶん探しの旅に出てきます。なんて言っているんじゃないのかな。
 じぶんを探すたって、どこかに新しいじぶんが落ちているわけじゃない。どこかにいまのじぶんとは違うじぶんがいると考えてしまっている時点で、じぶんを見失っている。だから、見つかりっこない。いまのじぶんと理想のじぶんとのギャップを正しく認識することからじぶん探しは、はじまるんじゃないかしら。これまた極めて精神論的なこと。世界を旅して新しいじぶんと出会うなんていうのは、どうも勘違いしているように思うのです。けっきょく、永遠のじぶん探しの旅から帰還できない。「永遠の旅」って、カッコ良さげだけど、危険な旅に思えちゃう。探して、探して、迷子になっちゃって。なんにも、探せない。新しいキミなんかを探しに行かなくても、キミはここにいるじゃないか。そのキミが、どうしたら新しくなれるかだ。

さて、どんなじぶん磨きすれば続くだろう。ことしのわたしは、これなのです。ほれ、このブラシ。これを持ってお風呂へGO!このブラシでやさしくカラダを磨く。柔らかくって肌さわりが良くって、ストレスがカラダの芯から溶けていく。さあ、気分一新。明日へ向かうぞー!という気持ちになれるのだ。
これは、続くよねー。

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■売場
本館4階 ラ・ノクタンビュール
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