華やかで洗練された暮らしのフロア 本館4階 Time of Grace

2023.11.28

良いこと、いっぱい。

「100本の真紅の薔薇を君に贈ろう」なんてことを言うとキザな野郎だなあと、思われるだろうか(贈る相手もいないのに心配しても仕方がないってもんだけど)。女性は、こんなことを言われたらどう思うだろう。このひと言で舞い上がってしまうのだろうか(そりゃあ、言われた相手にもよるだろうけどね)。
真紅の薔薇の花言葉は「あなたを愛します」だ。そして、真紅の薔薇100本でつくる花束は“100%の愛”を意味すると言われる。100%の愛ってカッコ良すぎ(ワタシに似合うのかしら)。
120%の愛と言われると、なんだか真実味がない。やっぱり、100%。全力投球で愛されるって、こころから嬉しい(はず!)。
でも、もし、ここに真紅の薔薇以上にひとのこころを捉えて離さないような花があると言われたら、あなたはどうするだろう。

それは光の結晶を思わせるような、虹色の光を発する花だ。この花を見た瞬間に、真紅の薔薇の花を100本の花束にして贈るよりも、この不思議な光を放つ花を贈りたいとワタシは思った。見る角度によって、いかようにも表情を変える虹色の光の花は、見るひとに想像というメッセージを届けるだろう。想像とは広がるものであり、1点に収束することができるものでもある。それが、イメージというものだ。なにを伝えたいのか、なにを想ってほしいのか。見るひとが自由に感じてほしい。「あなたに煌めく愛を誓います」と、感じてくれるのか。「あなたへの永遠に輝きを失わない愛」を、感じてくれるのか。「眩いばかりの愛」を感じてくれるのか。はたまた…。
そんなこんなは、見るひとの想像に委ねよう。それも良いのではないかしら。
そこで考えた。100本の真紅の薔薇の花束に負けじと、この虹色の光を発する花を100回贈ろう、と。1年に1本ずつ贈ろうと思うと100年かかる。それは無理な話だ。いまから、100年先まで生きるのは、流石に無理だろう。気が遠くなる。

では、どうすれば良いのか。そうか!記念日に贈ろう。記念日に1本ずつ贈ればいいじゃないか。ということで、100の記念日をアタマのなかで数えはじめた。誕生日、はじめて出会った日、君の方から手をつないだ日(それは、はじめて出会った日と同じじゃないか!笑)、好きと告白した日、3つ星のフレンチレストランへ行った日、一緒に虹を見た日。記念日、記念日、記念日…。ウーン、意外に浮かばない。この調子だと、なかなか100本に届きそうにない。
つぎの案は、こうだ。「良いことがあった日に贈る」だ。これなら、じぶんの心がけ次第で、いっぱいできそう。いつもよりも待ち合わせに早く着いた日。念願の昇進をした日。夢に見ていた資格を取得した日。見る映画でふたりの意見が合った日。腹筋100回できた日。回転寿司で30皿を超えた日。ごひいきのサッカーチームがリーグ優勝した日。ふたりに関係ないことだって、ワタシの良いことは、あのひとの良いことだ。それで、良いじゃないか。あとは、ワタシのお金が続くかどうか。じつは、それがいちばんのネックかもしれないが。
かくして、「増殖する花」作戦がはじまったのだ。

(つづく)

EMISSION
独創的なプリズムアートを手掛けるスタジオ。光のアーティスト松尾高弘が率い、2020年にスタートした。透明な色彩と軽やかさが特長の「プリズム光学樹脂」と、透明無垢で波紋のような「クオーツガラス」を使用し、花の美しさを結晶化したアートオブジェ。
プリズムフラワー
プリズムフラワーMサイズ(ステンレス・真鍮) ローズ
11,900円(税込)
メタルベースSサイズ(ステンレス・真鍮)
7,800円(税込)
自然美や自然現象を結晶化したようなインテリアアート。独自のノウハウと特許技術を用い、スペシャリストが国内で一点一点制作している。専用のフラワーベースに生けることで、よりスタイリッシュに楽しめる。
■売場
本館4階 グレイスフルテーブル
フロアマップ
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