ゲンを担ぐひとは多いだろう。たいていのひとは、大安や仏滅などを祝いごとの日を決める際には意識するだろう。試合や試験の前にトンカツを食べるというのもよく聞く。でも、“方角”まで実際に実践しているかというと、そこまで気にしているひとは少ないだろう。フツーは知識もない。
ところで、こんなことを聞いた。お部屋に観葉として置いているサボテンには風水効果があるというのだ。置く場所によって良い効果もあれば、逆に悪い効果もあるらしい。(これって、方角ということよね)初耳だ。そんなことをまったく気にせずに(というか、ぜんぜん知らなかったので)好きなところに自由勝手にサボテンを置いてきた。えっ、いま置いている場所で良いの?知らずに悪い運を引き寄せる場所に置いていたりしないの?と、急に置き場所が気になりだした。そこで、風水とサボテンについて調べてみた。にわか仕立ての知識だけど、ちょっと披露してみたい。(ウズウズ)
風水は5000年以上も前、古代中国で発祥した思想だ。都市や住居、お墓などの位置や方角の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、「気の流れを物の位置で制御する」法則のようなものだとか。カンタンな風水の開運方法として、「玄関を掃除する」「枕の方角を変える」「朝起きたら窓を開ける」「鏡や絵画、観葉植物などをインテリアに取り入れる」などがあると紹介されている。「上に伸びる観葉植物を玄関に置く」なんていうのもある。なーんだ。これなら、実践できそうじゃないか。観葉植物にもいろいろ種類があるので、効果は植物の種類や置き場所によって変わるらしい。
さて、肝心のサボテンは…と、ナニナニ。サボテンの鋭いトゲには魔除けの効果がある。あのトゲに刺さると痛いものなあ。邪気も嫌がるわけか。だから、鬼門と呼ばれる「北東」や裏鬼門である「南西」に置くと良いとか。北東も南西も、どちらも悪い気が入りやすい方角だそう。トゲのあるサボテンは「気を寄せつけない」ので、邪気払いや魔除けの効果が高いというのだ。
そして、外からの気が入りやすい玄関やベランダにサボテンを置くと悪い気が祓われ、良い気だけが入ってくるという。またトイレは悪い気がたまりやすい場所だそうで、サボテンを置くとそれが祓われ健康運がアップする。ほかにも置き方や置き場所次第で効果いろいろもあるが、気をつけなければならない注意点もある。これ以上シロウトが紹介するのは素人兵法、ケガのもと。止しておこう。気になる方、実践したい方は、ぜひご自分でお調べいただきたい。
そんなこんなの某日、友人の引越し祝いを探しに某百貨店へ行ったときのこと。こんなものを見つけた。なんとサボテンのカタチをした照明器具だ。しかも色を見ると世界的に人気のブランドだと一目瞭然。ポーセリンアートで有名な、あのブランドじゃないか。それにこのサボテンの照明器具はコードレス。風水効果を求めて、目的に合わせた場所に自由に移動すれば良い。これは、お祝いにピッタリだ。しかも、仕入れたばかりの「サボテンの風水効果」についても、ちょっと知ったかぶりしてオマケとして披露できる。訪ねて行った日は、彼らの新居自慢とワタシのサボテン話が弾んで、ワイン1本くらいはすぐに空になりそうだ。
風水。風と水。ひとにはどちらも大切だ。なくてはならぬ。そして、サボテンもね(笑)。