2023.08.16
目があった瞬間にぜったい欲しい！と、すぐに手にとってレジに向かっていた。即買いってこういうことなのね。と、いう感じでワタシのものとなったお気に入りのポーチ。なぜ即買いしてしまったのかというと、ピッピとワタシにテレパシーが届いた。波長が合うということは、こうことなのね。じつはここのブランドの製品は“世界にひとつ”というのが売りなのだ。1点しかないヴィンテージのスカーフを使ってポーチやバッグをつくっている。
世界にひとつのものとワタシとの出会い。出会いは物語。そして、運命でもある。アナタとワタシは出会う運命だったのよね。と、言ってみたい。（言われてみたい！）
クルマだって家だって、お金を山ほど積めば世界にひとつのものを手に入れることができるかもしれないけど、それには出会いという瞬間がないように思うなあ。必然よりも偶然にロマンはある。
さて、このポーチ。コレクションするために買ったのではない。使ってこそだ。さあ、どこに連れて行ってあげよう。いつも連れ歩くのと、“ここぞ”のときに使うのと、どっちが良い？と、こころの中で聞いてみたら、普段づかいもしてほしいけれど、やっぱり、旅行じゃないかしら。と、ポーチがワタシに言ったような気がして、世界にひとつにふさわしい世界にひとつの旅ってどんな旅かを妄想してみた。
国内、海外、砂漠、無人島、ジャングル、南極、宇宙？はたまたタイムトラベルか？さて、さて、どこへ連れて行こうかしら。いまどき、人間が行ける範囲で前人未到の地なんてあるものか。
ならば、自分史上行ったことない場所へ行くのはどうだろう。個人的にはT県とY県にはぜひとも行ってみたいけど、夢があるようで現実的すぎて夢がないかな。そこで、「行ったことのない場所へ行く夢」を見る。そして、「その夢の中へ」このポーチを連れて行く。というのをやってみようと思った。夢の中の夢の場所で夢にまで見た夢のような体験をする旅」って、どんな旅だ？言っておきながらじぶんでもよく分からない（笑）。
果たしてうまく行くのか。実現するのか。そこでいい夢を見る秘訣はないかと、調べてみた。「寝る前にみたい夢に関する情報を見る」「寝ている間も好きなものを意識する」そうすると、脳内にたまった過去の記憶と直近の記憶が結びつく。睡眠時にそれらの情報が処理されてストーリーとなって映像化されたものが夢となって現れるのだそうだ。
なんだか言葉にすると難しそうだけど、好きな場所の情報をたくさん集めて、このポーチのことをずっと思い続けていれば良いということではないのかしら。
そこでまずワタシは本屋さんへ行ってみた。オンラインだと探しようがないので、本屋さんで旅行関係の本や小説、エッセイはないかと店内を歩きながら探してみた。背表紙のタイトルで読んでみたくなった本を直感で何冊か買った。そしてその帰りに旅行代理店の店頭でツアーのパンフレットを手当たり次第にと持ち帰った。ここ数日かけて買ってきた本を読んでいる。旅行のパンフレットも気に入った写真を眺めている。そして、このポーチのブランドサイトからブランドのストーリーも読んでみた。なんども読んでみた。
さて、情報は集まった。あとはワタシのアタマの中でミックスジュースのように攪拌されて、夢というストーリーになってくれるかどうかだ。そんなことを思っていると、なかなか寝付けない。でも読書の疲れか、だんだん眠気を催してきた。瞼の裏ではワタシはどこかのまちを歩いている。そして、なぜか道路のマンホールの蓋が開いている。なんだろうと覗き込んでいたら、ワタシは暗い穴の中に吸い込まれていく。アッと思ったワタシは、暗い空間へ落ちていくワタシを見ている。すると、その間もしっかりとワタシの手はポーチを持っているではないか。ヤッター！夢の中へ、ポーチを連れて行くことに成功！
夢の次はリアルな旅に一緒に出よう。
このポーチを旅に連れて行く夢を、夢で終わらせない。夢はワタシの明日へ、つづく。
