華やかで洗練された暮らしのフロア 本館4階 Time of Grace

2023.07.31

シエスタとカモミール。

シエスタとカモミール。

夏になると昼寝がしたくなるというと、なんだか幼い子のようだけど。やっぱり夏と昼寝は切ってもきれない。とくにリモートワークが増えた最近では、少し昼寝をした方が却って集中力が増して仕事の効率が上がるようだ。こういう昼寝はスペイン語では「siesta(シエスタ)」という。シエスタは昼寝というよりも“昼休憩”と訳した方が似合っている。シエスタのある国では、長い昼休みのような感覚らしい。シエスタするのは、だいたい13時から16時くらいの間のようだ。ちなみに人間の体内時計というものは午前中にカラダのリズムが活性化し正午ごろにピークに達するものだとか。そしてだんだん活性が低下し16時ころにまた上昇に転化する。ということで、夏のリモートワークやお出かけしない日にシエスタを取り入れてみようと思いたった。(というか、もともとお昼寝は大好きなのだ)

しかし、こんな時間帯に「さあ、眠ろう!」と思いたっても、習慣になっていなければ最初はなかなか眠れるものではない。ところがですねえ、ちゃんと用意はしてあるのです。じつはこんなことを思いたった春ころに、カモミールに快眠作用があると思い出して種を蒔いておいたのだ。良く陽の当たるウッドデッキにプランターを置いた。春先に蒔いた種は順調なら初夏には花が咲く。そろそろ咲きそうな兆候がある。花は次々に咲くので摘んではせっせと乾燥させておく。この乾燥させた花をハーブティーにするのだ。むしろワタシとしてはレモネードに浮かべたり、紅茶の葉に加えて淹れる方が好きだ。別のプランターにミントを育てておいてそれを浮かべるのも香りが爽やかだ。キンキンに冷やすと夏の飲み物に最適だ。

カモミール

シエスタの際にじぶんで種をまいたカモミールからつくったカモミールティーを飲む。われながら良いアイデアだ。(自画自賛)ただし、ここはがんばって容器にはこだわりたい。冷蔵庫でお茶を冷やす冷茶ポットでもいいんだけど、それでは芸がない。気分が出ない。容器はガラスに植物の紋様細工が施されたアンティーク調のピッチャーを使う。つめたく冷やしたカモミールティーをピッチャーに入れる。ミントは買っておいた。ウッドデッキにビーチチェアと文庫本を持ち出す。文庫本は少し難しい本が良いかもしれない。読みやすくて面白い本だと本に夢中になってしまって、眠くならないと困るからだ。カモミールティーのリラックス効果でアタマが冴えて、どんどん本の世界に入ってしまうと目的は果たせない。本末転倒。ここは普段あまり読まないような、哲学や経済の本はどうだろう。哲学でもマルクス・ガブリエルなんかは哲学思考で世界情勢を読み解く視点が面白い。あっ!面白いのはキケンと言っておきながら…。でも、安心を。ちゃんと適度に難しくて、ちゃんと眠くなることを保証します。(笑)カモミールティーを飲みながら本を片手にシエスタ。

この夏の習慣にしよう。

シエスタをした日は夕食も必然的に遅くなる。そんな日は気のおけない友人たちを自宅に招いて戸外で食事をしたくなる。ウッドデッキで遅めの夕食。こんどは同じピッチャーに冷たく冷やした白ワインを入れたい。うーん、シードルも良いなあ。シードルといえば、ガレット(蕎麦粉のクレープ)という取り合わせが好きだ。ちょっと遅めのランチメニューみたいな気分だけど。ハム、チーズ、スモークサーモン、目玉焼きでも乗せるとボリュームもアップして、立派なディナーになる。シードルに合うんだなあ、これが。気分はフランス、ブルターニュ。デザートには、このガレットにジャムやキャラメルソースを合わせるのも良いんだなあ。

昼寝して、デザートまで食べて、あーあ、シアワセな一日でした。

アトリエジュンコピッチャー
17,600円(税込)
イタリアやフランスなどヨーロッパを中心にセレクトしたテーブルウエアを輸入するブランド。テーブルコーディネイター赤松純子さんが手掛ける。日々の暮らしの中、大切なひとが集う食卓に素敵な時間を創造している。長野県松本市に拠点をかまえ、自然と融合する独自の美しいテーブルコーディネイトを提案する。
ゲストを自宅に招くときだけでなく、じぶんの時間をゆったりと過ごしたい夏のひとときに似合いそうなグラスピッチャー。女性にも扱いやすい小ぶりなサイズが嬉しい。職人による宙吹きガラスに施された蔦のような植物の細工が美しい。水、炭酸、ジュース、アイスティー。涼やかな気分を演出してくれる。(非耐熱)
■売場
本館4階 グレイスフルテーブル
フロアマップ
記事一覧
前の記事
次の記事

Read More

Kobe Style World