HANKYU STYLE

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Special Edition

#阪急大人の学び お出かけ編 part2
松川浩子さんと行く、京都で触れる和の香り

2023.9.11

和の香りの知識を深めたい!老舗で選び方、楽しみ方を体験

#阪急大人の学び お出かけ編では、MBSアナウンサー・松川浩子さんと一緒に様々な学びを体験します。part 2では、きものを着てお香選びを体験。和の香りは奥深く、魅力にあふれていました。

和の香りの知識を深めたい!老舗で選び方、楽しみ方を体験

#阪急大人の学び お出かけ編では、MBSアナウンサー・松川浩子さんと一緒に様々な学びを体験します。part 2では、きものを着てお香選びを体験。和の香りは奥深く、魅力にあふれていました。

きものを着て感じる京都。
次に向かったのは、香りの老舗「松栄堂」

「きものを着ると、和の世界にもっと触れたい、という気持ちになります」と松川さん。続いて訪れたのは、香りの老舗「松栄堂」です。創業して300年ほど、仏事用や茶席用の薫香から、手軽なインセンスや匂い袋まで、様々な香りを扱っています。「香りは結構好きなんです。アロマテラピーの勉強をしていたので、日々の暮らしでアロマを焚いたりすることもありますが、和の香りはまだまだ未知の世界、魅力を感じますね」と期待を高める松川さん。今回は、京都本店ならではの趣向で、お香選びを体験します。

美しい和の空間に様々な香りがそろう。

美しい和の空間に、高級線香や京線香、茶席用の香木や練香、お香など、様々な香りがそろう。

秋のお香選びを体験。「好きな白檀の香りでも
違いがあって楽しいですね」

店員の方と話す松川さん。

「お香をいつ使ったら良いのか、正直迷うことも」と松川さん。難しく考えず、気分を変えたいときに使うのがおすすめと、店員の方からアドバイスも。

まず、店内で気になる香りを選んだ松川さん。和の香りの中では一番好きだという白檀の香り“白川”をセレクト。さらに「これってどんな香り?」と“グレープフルーツ”を手に取りました。「松栄堂」京都本店ではお香を選ぶ際に、火をつけて試すことができます。そのまま嗅ぐ香りとは異なる、本来の香りがわかります。
早速、“白川”に火をつけるとふわりと漂ういい香り! 「さわやかで、清涼感があるのに甘さもあって、懐かしい感じもしますね」。ここでお店の方から提案され、白檀をベースにしたほかの香りも体験。「甘めだったり、すっきりだったり、白檀でも違いを楽しめることに驚きました! 面白いですね」と目を輝かす松川さん。続いて、果実そのものの“グレープフルーツ”や、お月見に合いそうな“想月”も体験。いつしか話が弾む松川さん。寝室では残り香を楽しむ、フルーツ系の香りは料理の匂いが気になるときにおすすめなど、使い方のアドバイスも。店員の方の説明を受けながらのお香選びはより理解が深まったよう。「香りと暮らし、精神がいかに結びついているかを勉強したことはありましたが、どこか日本人の遺伝子に根づいた香りというものがあるのかと、あらためて感じさせられました」

グレープフルーツは本当に果実の香り! お香でこんな香りが出せるんですね

新しい香りとの驚きの出合いを楽しんで。「グレープフルーツは本当に果実の香り! お香でこんな香りが出せるんですね」

秋のおすすめの3つ。いずれも長さ7㎝のスティックタイプ。左から芳輪“ 白川”(20本入り)880円、Xiang Do“グレープフルーツ”(20本入り)880 円、薫路“想月”(20本入り)935円、香立木の葉2,530円。※阪急うめだ 本店 7階 日本の手仕事サロンでも販売しています。

秋のおすすめの3つ。
お線香だけではなく匂い袋、練香、掛け香、香り箱など、お香の種類の多彩さもあらためて知りました。

お線香だけではなく匂い袋、練香、掛け香、香り箱など、お香の種類の多彩さもあらためて知りました。「この菊をあしらった香り箱は贈りものにもいいですね」

お散歩するように香りに出合う、
楽しく学べる
“薫習館”へ

続いて向かったのは、併設する“薫習館(くんじゅうかん)”。日本の香り文化の情報発信拠点として2018年に開設した施設で、話題を集めています。中でも“Koh-labo 香りのさんぽ”スペースには、様々な仕掛けを施した体験型展示が並びます。お香の原材料の香りが出てくる“香りの柱”や、触って確かめられる“白檀の大木”、江戸時代のお線香づくりを再現した“製造工程ミニチュア”なども。天井からぶら下がったボックスの中に入る“かおりBOX”には、松川さんも思わず入って体験。「こども達にも学べるような面白いつくりになっていたので、受け継ぐ和の学びとしてもぴったりですね。香りの原料の木の皮など、実際に目で確かめられたのは私にとっても学びでした」

ユニークなかおりBOX

ユニークな“かおりBOX”。それぞれ違う香りで内部が満たされている仕掛け。順番に入れば、香りの散歩に。

大胆にもぐってしまえば、ふわりと香りに包まれる!大胆にもぐってしまえば、ふわりと香りに包まれる!

大胆にもぐってしまえば、ふわりと香りに包まれる!
「こども達にも体験できて面白いつくりですね」

円錐型の容器に鼻を近づけてポンプを押すと、
お香の原材料の香りが出てくる“香りの柱”。

円錐型の容器に鼻を近づけてポンプを押すと、お香の原材料の香りが出てくる香りの柱。
江戸時代の製造工程を再現したミニチュア展示。

江戸時代の製造工程を再現したミニチュア展示。本店
2階では今もほぼ同じ工程が予約すれば見学可能。

昔ながらのお線香づくりを見学

「松栄堂」本店2階・香房では主に高級線香を製造。手作業で切りそろえる様子など、江戸時代から伝わる製造工程を見学することができます。※1週間前に要予約。開催日時など詳細は下記まで。
●見学受付窓口(電話:075-212-5591 平日午前9時〜午後5時)

線香の形に成形「押し出し」の様子。 線香の形に成形「生付け」の様子。

粘土状の原料をお線香の形に成形する“押し出し”、きれいに敷き詰める“生付け”の工程。はみ出した部分は竹べらでスッと切り落とす。流れるような職人技。

香りの体験を終えて。きものを着て歩く京都を、
もう少し楽しみたい

本店前で焚かれる白川の香りに見送られ、体験を終えた松川さん。

本店前で焚かれる“白川”の香りに見送られ、体験を終えた松川さん。「ゆくゆくは聞香もしてみたいと思いました。今日はきものと香りと、あらためて日本人であることの喜び、和の文化の素晴らしさを実感しました」と感慨深く語ります。体験をゆっくり振り返るように、もう少し京都の街を歩きたいな、そんな充実した表情に見えました。
興味があってもなかなかできなかったこと、昔から好きでもっと深めたいこと、“#阪急大人の学び”は、そんな皆さんの学びを後押ししていきます。一緒に、新しい学びを始めてみませんか。

香老舗 松栄堂 京都本店

住所:京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側
電話:075-212-5590
午前9時~午後6時 年中無休(年始を除く)
◎薫習館は午前10時~午後5時 不定休 ※入場無料

#阪急大人の学び 秋の文化祭

匂い香づくりや茶道などの和文化を気軽に体験できる
1DAY EVENT
日時:
10月1日(日)
※イベントによって、開始・終了時間が異なります。
会場:
13階 ダイヤモンドホール

外商お得意様・ペルソナカード会員様限定の有料イベントです。

※表示価格はホームページ掲載時の消費税率による税込価格です。商品売り切れの節は、ご容赦くださいませ。
※記事に掲載されたイベント情報や商品は、掲載中または掲載後に売り切れ・変更・終了する場合がございますのでご了承ください。