スタイリスト 辻 直子さんのブーツ選びの基準は、トレンドよりも自分が心惹かれるかどうか。今や定着しつつあるサイドゴアブーツは、ハタチの頃から毎シーズン買い足すくらい大好きだそう。そんな辻さん目線でセレクトしたブーツとその着こなしを、ロング、厚底、ショートの3タイプ別にお届け。
Style.01
フェミニンななかにも
メンズライクな格好よさを
〈ベイジ,〉コート176,000 円_4階 コンテンポラリー 『アンサロン』 〈トゥモローランド〉パンツ 19,800円_4階 ランド オブ トゥモローランド 〈ベイジ,〉トップス 19,800円_4階 コンテンポラリー 『アンサロン』 〈コンプレックス ビズ〉ヘアアクセサリー 9,900円_1階 アクセサリー売場 〈ベルビカート〉ブーツ(ヒール高3.5cm) 62,700円_4階 シューズギャラリー
左から時計回りに〈ジョゼフ ストゥディオ〉ブーツ(ヒール高4.2cm) 36,300円 ブーツ(ヒール高4.2cm) 41,800円_4階 コンテンポラリー 『アンサロン』〈ピッピシック〉ブーツ(ヒール高3.5cm)67,100円_4階 シューズギャラリー
「ハタチの頃から毎シーズン買い足し続けているサイドゴアとエンジニアブーツ。ソールの厚みやヒールの形に時代の空気感が含まれていて面白いし、サイドゴアが持つスタイルもイメージも全て好き。今シーズンのオススメは、コバがあるボリュームソール。筒幅が細めのものを選ぶとスタイルが良く見え、今っぽさも叶います」
適度にフィットする細めの筒幅を選べば、パンツインのスタイリングも好バランス。センタープレスパンツやトレンチのキレイめ服に、カジュアル顔のサイドゴアを投入したMIXコーデが今年らしさの秘訣。
左:モノトーンやダークトーンの着こなしに抜け感を作るベージュ。厚みのあるソールでバランスアップもトレンド感も一挙両得。サイドゴアで脱ぎ履きしやすいのも高ポイント。
中:ロング丈の厚底ブーツも今季注目のデザイン。足首はキュッとタイトなシルエットでボリュームソールもすっきりとした印象に。ミニやハーフパンツのトレンドボトムスと相性GOOD。
右:ミドル丈と厚底ソールでトレンド感度高めのサイドゴアブーツ。色柄が華やかなロングドレスやフレアスカートなどフェミニンなアイテムのベストパートナー。
Style.02
どんな格好でも
大人に仕上げてくれる一足
〈ミラ オーウェン〉コート 23,100円_4階 コンテンポラリー 〈ボールジィ〉スカート 23,100円_4階 ランド オブ トゥモローランド 〈ベイジ,〉トップス 19,800円_4階 コンテンポラリー 『アンサロン』 〈コンプレックス ビズ〉ヘアアクセサリー 12,100円_1階 アクセサリー売場 〈エッセンス オブ アナイ〉ブーツ(ヒール高6.5cm) 62,700_4階 コンテンポラリー
左から〈ネブローニ〉ブーツ(ヒール高6.5cm) 93,500円 〈ロランス〉ブーツ(ヒール高7.5cm) 82,500円_4階 シューズギャラリー
「実はロングブーツは10年以上履いていなかったのですが、3、4年前に購入したニーハイブーツが新鮮で、一昨年からはロングブーツも再度ワードローブに加わりました。フィット感や素材、ヒールのデザインでキャラクターが出せるところも惹かれるポイント。今年は、程よくルーズなシルエットにとろみのあるシルクパンツをブーツインしてキレイめに履きたい気分です」
スクエアトゥで今のムードを押さえたシンプルな黒のロングブーツは、旬のツイードミニとも好相性。柄ON柄の着こなしも大人に引き上げる存在。
左:ワイドな筒幅が特徴の<NEBULONI E.(ネブローニ)>のアイコンブーツ。やや低めに設定したヒールで安定感がさらにアップ。ポインテッドトゥでブーツインでもミニボトムス合わせでも女性らしい足元に。
右:高級感溢れる牛革素材がスタイリッシュな大人の着こなしを約束。太ヒールで安定感があり、疲れにくく快適な歩行をアシスト。シャープなトゥのシルエットで、ボリュームスカートやマキシ丈ドレスのメリハリ役にも◎。
Style.03
今年は足元から
クラシカルな印象に
〈フレイ アイディー〉ブラウス 23,100円 〈ダイアグラム〉スカート 26,400円_4階 コンテンポラリー『グレースコンチネンタル』 〈ネブローニ〉ブーツ(ヒール6.5高cm) 75,900円_4階 シューズギャラリー
左から時計回りに〈チェンバー〉ブーツ(ヒール高5.5cm) 51,700円 〈ロランス〉ブーツ(ヒール高4cm) 64,900円 ブーツ(ヒール高5cm) 58,300円_4階 シューズギャラリー
「ショートブーツはフィット感のあるタイトなシルエットを選ぶことがほとんど。黒やブラウンの定番カラーだけじゃなく、素材や色、ヒールのデザインで遊びのあるものにも惹かれます。この秋は、白やグレージュのような明るい色のショートブーツも目立ちます。新鮮な色を足元に加えるとスタイルが一変するので、着こなしのリフレッシュ役にも有効です」
ポインテッドトゥとレースアップでキレイめなショートブーツは、ブラウス×プリーツスカートのクラシカルな装いにもマッチ。ベージュのブーツはベーシックカラーはもちろん、カラーボトムスにも馴染みやすく万能に活躍。
左:コロンとした丸みのあるトゥで、キレイめにもカジュアルにもフィットするショートブーツ。安定感のある太ヒールで歩きやすさも兼備。
中:スクエアトゥのモード感とレディなヒールの絶妙バランスで上級者な足元に導く一足。ノーズが長めのシルエットだから、ワイドパンツやふんわりスカート合わせでもすらっと見えが実現。
右:装飾を省いたミニマルなデザインと、やや張り出したコバがマニッシュな雰囲気を演出。ゴールドカラーのラインがさりげなくリッチなアクセントに。チェックやドットの柄ボトムスも大人に仕上げるエレガントなシルエット。
PROFILE
辻 直子Stylist
数多くの女性誌で活躍し、女優、タレントなどのスタイリングも手掛ける人気スタイリスト。CMのスタイリングや人気ブランドとのコラボレーションなども手掛ける。2018年からは、スタイリストとして『HANKYU MUSE』に参加。フェミニンで品よく女性らしいコーディネートは多くの女性から高い支持を受けている。