ガレ・ドームガラスの世界展 │ 阪急うめだ本店 │ 阪急百貨店

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した美術運動、アール・ヌーヴォー。その代表的な作家のひとり、エミール・ガレの没後120年を記念した展覧会です。自然の植物や動物をモチーフに、洗練された感性と独創的な想像力で表現した巨匠エミール・ガレ、繊細で絵画的な表現を特徴としたドーム兄弟の作品が一堂に会します。
ぜひこの機会に、魅惑のガラスの世界をお楽しみください。

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［受付期間］
8月29日（木）～9月2日（月）
午前10時〜午後8時

※最終日は午後5時終了

ガラス工芸、陶器、家具のデザイナーとして活躍したアール・ヌーヴォーの巨人。1878年のパリ万国博覧会では、独自に開発した“月光色ガラス”や陶器を出品し、銅賞を受賞。1889年のパリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリを、陶器と家具部門でもそれぞれ金、銀賞を受賞。その後も新たなガラス技術を研究し、1900年のパリ万国博覧会でも再びグランプリを獲得し、名声を不動のものにした。

ガレ藤に蝶文花器

（1900年頃、技法:型吹き・被せガラス・グラヴュール・サリシュール・マルケットリー、高さ:49.5㎝・径:16.7×12.0㎝）
※価格はお問い合わせください
7階美術画廊
TEL：06-6361-1381〈内線6042〉

気泡で白く濁らせたガラスの頸に紫色のガラスを被せ、グラヴュールで表現された藤の花や橙色のガラスを被せ、サリシュールによって斑紋を施し、手彫りされた蝶など、工房の技術の粋が結集した作品。

ガレ紅葉に蜘蛛の巣文煙草入れ

（1895年頃、技法:型吹き・被せガラス・グラヴュール・エッチング、高さ:8.0㎝・径:7.8㎝）2,640,000円

美しく色づく紅葉が蜘蛛の巣にはらりと落ちた一瞬を透明のガラスに表現した見事な作品。朝露に濡れたような風合いに仕上げるため、銀化合物で覆った後、酸素の少ない炎で焼成している。

ガレカワセミ文ランプ

（1918～31年、技法:型吹き・被せガラス・エッチング、高さ:26.5㎝・径:13.5㎝） 6,050,000円

水生植物が生い茂る水辺に佇むカワセミがエッチングで浮き彫りにされたランプ。浮世絵から影響を受けた典型的なジャポニスム作品。周りを飛び交う蜉蝣も愛らしい。

ガレ林檎文花器

（1925～31年、技法:型吹き・被せガラス・エッチング・スフレ、高さ:29.6㎝・径:24.4㎝）4,950,000円

たわわに実った禁断の果実が、瑞々しい表情をみせる花器。1920年代に開発された、型の中に圧縮空気を使ってガラスを流し込み凹凸をだす“スフレ”技法により実現した。

エミール・ガレと並び称されるアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸作家。兄弟ともに父が手掛けるガラス製造事業に参加し、パリ万国博覧会でのガレの成功に触発され、1891 年には美術工芸品としてのガラス生産を開始。1900年のパリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリを獲得。1901年にナンシー派が結成されると、アントナンは副会長に就任。ドーム工房は現在も高級クリスタルのメーカーとして操業を続けている。

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