※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。

2024年7月 美術散歩

神戸阪急 阪神梅田本店

阪急うめだ本店 7階 美術画廊

7月17日(水)〜 23日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

木彫フォークアート
おおやの世界

福山智子「獺 魚を祭る」
(幅30×奥行25×高さ50cm、
第27回グランプリ作品)

前田忠一「愚かなり人間」
(幅35×奥行23×高さ28cm、
第28回グランプリ作品)

勝部梓「初恋」
(幅27×奥行30×高さ62cm、
第20回実行委員会特別賞作品)

豊かな自然に恵まれた兵庫県養父市で、1994年に始まった公募展「木彫フォークアートおおや」が、節目の30回を迎えます。グランプリ作品10点をはじめ、公募展に入選した作品など手のぬくもりを感じる約240点をご紹介。個性あふれる木を愛でにいらっしゃいませんか。

出品作家
福山智子、河野美奈、前田忠一、中尾健二、木村長次、宮﨑英世、勝部梓、梅野浩壱、佐々木紀政、伊庭貞一、松田一戯、松田京子 他(順不同)

※出品作家は変更になる場合がございます。

7月24日(水)〜 30日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

榎並和春 絵画展
―日々賛々―

「ローマの松」(F8)

日々賛々
昔ジャニス・イアンの「17才の頃」という歌があったのを覚えていますか。17、8歳の不安定な年頃のことを、ささやくように唄って一世を風靡しました。10代の生まれたばかりの精神は儚げで繊細で美しくもあります。確かに私にもそんな頃があった気がします。しかし、時間というのは相対的なもので、この歳になると10年は昨日のことのように、一生は瞬く間に過ぎてしまいます。人はいつまでたっても迷うことばかりです。歳をとっても何も解決していない事実に唖然とするばかりです。不安定な年頃とは、かえって老いた今のことかもしれません。人は生きてきたように老いて行くといいます。これは誰も避けることが出来ない事実のようです。そうであるなら、残された日々を楽しく生きて行くしかありません。今回も祈りにも似た、なにげない日々の賛歌を歌おうと思います。ご来廊をこころよりお待ちしております。
榎並和春

1952年、兵庫県に生まれる。
1981年、山梨大学教育学部美術科 卒業。
1992年、第一回小磯良平大賞展 入選(小磯記念館・兵庫)。山梨県新人選抜展大賞 受賞(山梨県立美術館)。
1993年、国画会展新人賞 受賞(’96同奨励賞 受賞・’07会員推挙、東京都美術館)。印象・神戸絵画展大賞 受賞(神戸市立博物館)。
1994年、昭和会展 招待(’95)(日動画廊・銀座)。
1995年、イタリアを中心に1年間海外で研修(大木記念財団海外研修奨学金にて)。
1997年、以降各地で個展を中心に発表。
2007年、阪急うめだ本店で個展開催(’09・’11・’14・’16・’18・’20・’22)。
パブリックコレクション(山梨県立美術館・山梨県立大学・山梨英和大学・山梨県文化課・神戸市文化課・イタリア・ナルニ市役所)。

7月24日(水)〜 30日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

小島工房 螺鈿漆芸展

「螺鈿硯箱」(幅19.5×奥行30×高さ6.3cm)

魅惑の輝きを放つ小島紗和子の螺鈿漆芸展。師は、亡き父、小島雄四郎氏。人間国宝・黒田辰秋氏について、研鑽した父の技を継承し、さらに個性を注いだ作品、約200点が揃います。日々の生活や晴れの日に楽しんでいただける螺鈿のお椀やお皿、アクセサリー、お茶道具などをご覧ください。

2008年、小島雄四郎の下で漆の仕事を始める。
2018年、阪急うめだ本店美術画廊にて親子展開催(以降毎年)。
2020年、父、雄四郎亡き後の小島工房を引き継ぎ、丹波市にて工房を構える。

7月31日(水)〜 8月6日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

第4回 伊熊義和 油絵展

「玉響」(F4)

何気ない日常に佇む美しさを、細やかな感性と磨き上げた描写力で格調高く描く伊熊義和。深い味わいの静物画、色彩豊かな風景画など、バラエティーあふれる新作、20余点をお楽しみください。

1978年、福岡県に生まれる。
2000年、長崎大学経済学部 卒業。
2002年、グラフィックデザイナーとして活動。
2007年、洋画家に転身。
2009年、小倉井筒屋にて個展開催(以降毎年、福岡)
2010年、マリア書房『現代の洋画』に掲載。
2012年、東急百貨店本店にて個展開催(以降随時)。
2014年、福岡三越・名古屋三越にて個展開催(以降随時)。
2016年、阪急うめだ本店「ニュースター展」出展。
2018年、阪急うめだ本店にて個展開催(以降隔年)。
2019年、松坂屋静岡店にて個展開催。
2023年、松坂屋上野店にて個展開催。
現在 大阪府高槻市在住・アライグマ絵画教室主宰。

7月31日(水)〜 8月6日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

田原形子 作陶展
カタチのきもち

「シュレディンガーの兎」
(幅24.0×奥行き42.0×高さ55.0cm、
2021年第8回陶美展 優秀賞受賞作品)

動物の形を借りるなど、自身に内在する心情や世界観を表現する田原形子。その作風は、自由で現代的。陶芸の枠を越えたユニークなオブジェや食器、小物などで独自の世界をご覧いただきます。

1960年、秋田県に生まれる。
2003年、日本工芸会正会員 保立剛氏に師事。
2007年、めし碗グランプリ展 スポンサー賞 受賞(’09入選)。
2009年、女流陶芸展 入選(’10・’11・’12同京都市長賞 受賞・’13同朝日新聞社賞受賞)’14 ~’22会員出展。
2011年、陶芸財団展審査委員長賞 受賞(~’19同東京都知事賞 受賞)。
2012年、東京都日野市に「陶房 蔵良(くらら)」築窯。
2013年、現在形の陶芸 萩大賞展Ⅲ入選(~’16・’19同審査員特別賞 受賞)。
2017年、第24回日本陶芸展 自由造形部門 入選(~’19)。『陶遊』163号に掲載。
2019年、第6回陶美展 入選(’20同茨城交通賞 受賞、’21同札幌・インテリアアクア賞 受賞、’22・’24入選)。「いきもの狂騒曲―陶芸フィギュアの現在―」出展(茨城県陶芸美術館)。
2020年、茨城県陶芸美術館コレクション新収蔵品展出展 (~’21)。
2021年、『炎芸術』146号陶芸実践講座掲載 。 菊池ビエンナーレ 入選。『陶×機4』出展(大丸東京店)。第50回全陶展 陶遊賞 受賞(~’23同清水賞 受賞)。
2022年、阪急うめだ本店やギャラリーNAO(東京)にて個展開催。日本橋三越本店 酒器展 出展(~’23)。
2023年、阿部出版『陶で作るいきもの造形』、外舘和子『現代陶芸論』に掲載。日本橋髙島屋にて個展開催。日本橋三越本店 現代作家茶碗特集に参加。
現在、日本陶芸美術協会会員。

7月24日(水)〜 8月12日(月・休)
※催し最終⽇は午後5時終了

LOVE LETTER
青山哲士 作品展
<入場有料>


青山哲士初の巡回展です。日本全国の皆様に作品を“生”で鑑賞していただくと共に、ご覧いただいている方が作品の一部になったり、コラボレーションしたりできる空間を作りました。カラダ全体で作品とコミュニケーションしながら青山哲士WORLDを楽しんでください。
青山哲士

1971年、愛知県に生まれる。
2019年、ジュエリーデザイナーから転身。独学で絵の具による絵画制作を始める。東京銀座で作品を初披露。
2020年、日本テレビ『誰も知らない明石家さんま』、『さんま画商プロジェクト』をきっかけに注目を集める。
2023年、フジテレビ『ぽかぽか』のメインキャラクター、まんぷく昼太郎のデザインや番組のロゴデザインなどを手掛ける。
2023年、『さんまワールド画商プロジェクトin台湾』では、アート台北に出展。

2024年8月 美術散歩

神戸阪急 阪神梅田本店

阪急うめだ本店 7階 美術画廊

8月7日(水)〜 13日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

現代ガラスの表現者展
Vol.11

ホンムラモトゾウ 左から
「マスカットの街」(幅6×奥行7×高さ11cm)
「スポーツカー」(幅16×奥行10×高さ9cm)
「ザクロの街」(幅7×奥行6×高さ8cm)
いずれもキルンキャスト〈電気炉鋳造〉

金津沙矢香 オブジェ「みなも」
(径7×高さ3cm、ホットワーク・
コールドワーク・エナメル絵付け)

戸田晶子「cosmos」
(径14×高さ16.5cm、
吹きガラス・ソリッドワーク)

西田由果 グラス
(各径6×高さ6.5cm、 吹きガラス)

神﨑美沙 ゴブレット
(各幅9.5×奥行9.5×高さ8cm、吹きガラス)

かつかわなつき「Seaweeds bowl」
(各径13×高さ7cm、吹きガラス)

勝川夏樹「植物標本」
(幅12×奥行10×高さ10cm 、
モデリングパートドヴェール〈電気炉焼成〉)

平田芳厚「KAISEN組み皿(4枚組)」
(各幅27×奥行16×高さ2.5cm、
フュージング〈電気炉焼成〉・
スランピング〈電気炉曲げ加工〉)

11回目となる「現代ガラスの表現者展」を開催。今回は、ホンムラモトゾウの鋳造ガラス、勝川夏樹のキルンワーク(電気炉焼成)や吹きガラス、西田由果、戸田晶子、金津沙矢香、神﨑美沙の吹きガラスに特別出展として平田芳厚のキルンワーク(電気炉焼成)を加えた、7人の作品をご覧いただきます。それぞれの技法を駆使したオブジェ、器、アクセサリーなど、ガラスアートの世界をお楽しみください。

8月14日(水)〜 20日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

上原結子水彩画展
―ちいさな物語をどうぞ―

「My favorite」(F6号)

森や庭で遊ぶ子どもや動物を、水彩で描いています。素朴な草花や、やわらかな頰の子ども達に美が宿ると信じて、日々制作しています。ちいさな物語を想像しながら、絵の世界を楽しんでいただけたら幸いです。
上原結子

水彩画家、イラストレーター。
1977年、滋賀県高島市に生まれる。
成安造形大学イラストレーションクラス 卒業。在学中に独学で水彩画を始める。
滋賀大学大学院教育学研究科 修了。
2007年、高島市地域通貨「アイカ」のイラストレーションを制作。
2018年、絵本『サンタようちえん』出版(イースト・プレス刊)。
2021年、草津市美術作品展にて審査員を担当(〜’23)。
東京、大阪、京都、神戸など全国主要百貨店やギャラリーにて作品を発表。
成安造形大学イラストレーション領域准教授を経て、現在成安造形大学非常勤講師。

8月14日(水)〜 20日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

カミクボユウスケ
陶造形展

「ガネーシャ」(幅29×奥行31.5×高さ26cm)

SFの世界へ誘うような個性的な作品たち。海外からも注目される陶器造形作家、カミクボユウスケの作品展です。30代から独学で陶芸を始め、枠にとらわれないユニークなアイデアで作られた作品は、SFのジャンルのひとつ、スチームパンクやファンタジーのような物語性のある世界観。釉薬による絵付けとタタラ作りの技法を駆使して作り上げた作品は、未来的でありながら、懐かしさや優しさの感情にリンクする不思議な魅力を放っています。

1977年、東京都に生まれる。
2020年、個展開催(〜’23、GALLERY NAO・東京)。 個展(’22、阪急うめだ本店・大阪)。こども未来館ここにこ作品展示(愛知)。
2021年、 Mechanical Ceramic art Union 『陶×機⁴』展(大丸東京店)。
2023年、グループ展出展(’24、Touch Ceramic Gallery・香港)、ART FORMOSA(台北)、ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023。
2024年、個展開催(神戸阪急・阪急うめだ本店)。

8月21日(水)〜 27日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

中村朋子 作品展

「ワタノソコ ―シーラカンス―」(30M号)

“自然の中にある幾何学”をテーマに描く中村朋子。日本画の繊細美、アール・ヌーボーのデザイン性、オリエンタル文化の乾燥地帯ならではの力強さなど、それぞれの環境から生み出された独特のデザインからインスピレーションを得て、具象・抽象を織り交ぜた現実世界にあるようでない世界観を植物や光などの造形や色彩の美しさで描きます。今回は長年魅力を感じていた海底の謎に満ちた生物の生態を描く「ワタノソコ」シリーズを含めた20余点を展覧します。

1985年、岡山県に生まれる。
2009年、グループ展「LOVE展」に出展(神奈川)。
2010年、京都精華大学デザイン学部 卒業。
2013年、グループ展「EN展」に出展(フランス・パリ)。
2021年、スズラン百貨店にて個展開催(群馬)。
2022年、神戸阪急にて個展「Geometry in nature」開催。グループ展「new encounters」に出展(そごう千葉店)。
2023年、3つのグループ展に出展(そごう横浜店)・(西武池袋本店)・ART TAIPEI 30(台湾・台北)。
2024年、十粋会特集に出展(そごう広島店)。

8月21日(水)〜 27日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

原 清 木工展

「たも拭漆輪花銅鑼鉢・台」
(径49.5×高さ9.5cm)

欅・栃・栗・楓などの堅木を刳り貫き、大胆に、そして繊細に仕上げた木地に合うように漆を塗り重ねて仕上げております。見て、触って、使って楽しめる器に加え、曲線を生かした抽象的な形のものを取り入れてみました。また、漆塗りについては、炭粉を使用した石目塗や、濃い本朱の上に明るい赤口の朱漆を塗り重ねる赤根来の他に、銅や真鍮などの金属も使用してみました。ぜひ、ご高覧ください。
原 清

1962年、東京都に生まれる。
1988年、青山学院大学経営学部 中退。松﨑融氏に師事。
1992年、国展 初入選。
1993年、栃木県益子町にて独立。
1995年、国展新人賞 受賞。
1997年、国画会 会友に推挙される。
2000年、栃木県那須町に仕事場を移す。
2003年、国展準会員優作賞 受賞。
2004年、国画会 会員に推挙される。
2015年、大分県竹田市に仕事場を移す。

8月28日(水)〜 9月3日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

岸本浩希 日本画展
―清光―

「夜明けのベネチア」(SM)

昭和初期の日本画の団体「青龍社」に所属した祖父の影響を受けて、幼少期から日本画の画材で絵を楽しんでいた岸本浩希。その後日本画の道へと進み、長い年月存在し、人の営みを静かに見守ってきた建造物や驚きに満ちた自然の一部を描いてきました。本展では、それらから感じる清らかな光に目を向けた作品をご紹介します。やわらかな色調で描かれた作品は、日常に溶け込み優しい気持ちにさせてくれそうです。

1982年、愛知県名古屋市に生まれる。
2007年、第62回春の院展 入選 (〜’13・’15〜’23)。再興第92回院展 入選 (〜’16・’19〜’23)。
2009年、愛知県立芸術大学大学院 美術研究科日本画専攻 修了。日本美術院院友 推挙。
2013年、愛知県立芸術大学日本画専攻 非常勤講師 就任(〜’16)。
2015年、 阪急うめだ本店にて個展開催。アートフェア東京にて個展開催。第3回 郷さくら美術館桜花賞展奨励賞 受賞。
2017年、 阪急うめだ本店にて個展開催(’20・ ’22)。

8月28日(水)〜 9月3日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

九谷毛筆細字
田村星都 展

「英詩鹿鳥文皿」(径24.9×高さ2.5cm)

加賀百万石の華やかな文化を物語る九谷焼の器に、極小の文字で和歌などの古典文学がびっしりと書き込まれたみごとな器。明治33年に小田清山によって始められ、その後、田村金星が確立させた九谷毛筆細字の技法と画風は、三代目の敬星へ、四代目の星都へと一世紀を越えて受け継がれてきました。今展では、日常使いの器や茶道具など約70点で、その美意識の高さや確かな技術をご覧いただきます。

1980年、石川県小松市に生まれる。
2004年、筑波大学国際総合学類 卒業。毛筆細字三代田村敬星に師事する。
2007年、石川県立九谷焼技術研修所実習科 修了。
2010年、石川県小松市に工房を構える。
2011年、「田村星都 作陶展」開催(西武渋谷店)。
2014年、「田村星都 作陶展」開催(日本橋三越本店)。
2017年、「九谷毛筆細字 田村星都展」開催(’19・’22、阪急うめだ本店・大阪)。
2018年、「九谷毛筆細字 田村星都 作陶展」開催(’21・松坂屋名古屋店)。
2019年、「九谷毛筆細字 田村星都 作陶展」開催(’22、ギャラリーたちばな・奈良)。
2023年、「田村星都展 早春に咲く」開催(Gallery FUKUTA・東京)。「田村星都展 ただことうた」開催(ふくさとGallery・石川)。

9階 阪急うめだギャラリー

8月14日(水)〜 26日(月)
※催し最終⽇は午後5時終了

小川貴一郎 展
“GURUGURU eye am
watching you”

「Kapustin」(S55号)

「Stilleven」(S22号)

大阪生まれ、パリ在住。建築からアートの世界へ転身。無意識の中の本来の⾃分に出会おうとする“もがき”を、何層もの円“GURUGURU”で表現した作品で注目を集める小川 貴一郎。キャンバスの作品はもちろん、衣服、バッグ、家具など、100点を超える作品が並びます。 「作品展示コーナー」「アトリエコーナー」「ライブペインティング」「Asile Flottant復活プロジェクト特設コーナー(小川がパリで参加するプロジェクト)」の4つのゾーンでお楽しみください。

1970年、大阪府に生まれる。6歳の頃、ロンドンのパンク・ロッカーが着るレザージャケットの背中に描かれた骸骨に強烈な影響を受け、洋服に描き始める。20年以上建築の世界に従事した後、アーティストとして独立。
2018年、イタリアのメゾンブランド「フェンディ」のバッグ“ピーカブー”誕生10周年を祝うプロジェクトにおいて、世界の5人のアーティストに選ばれ自身でカスタマイズした世界にたった一つの“ピーカブー”をマイアミで発表。
2020年、渡仏。現代美術の画家として、ヨーロッパでの活動を主軸に、パリにて制作活動を行う。
代表的な作品は、何層もの円“GURUGURU”。作品に触れず一気呵成に描きあげる様子から、その姿は「空気に描く」と表現される。著書に『監禁芸術』がある。

8月28日(水)〜 9月2日(月)
※催し最終⽇は午後5時終了

2024
アール・ヌーヴォー
魅惑の煌めき

ガレ・ドーム ガラスの世界展

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した美術運動、アール・ヌーヴォー。その代表的な作家のひとり、エミール・ガレの没後120年を記念した展覧会です。自然の植物や動物をモチーフに、洗練された感性と独創的な想像力で表現した巨匠エミール・ガレ、繊細で絵画的な表現を特徴としたドーム兄弟の作品が一堂に会します。ぜひこの機会に、魅惑のガラスの世界をお楽しみください。

ガレ「カワセミ文ランプ」
(径13.5×高さ26.5cm、型吹き・被せガラス・
エッチング)

1846年、フランス北東部のナンシーで、ガラス器、陶器の製造工場を経営する父のもとに生まれる。学生時代から文学、修辞学、哲学、植物学などを学び、優れた成績を残した。
1866年、北ロレーヌ・マイゼンタールのガラス工場でガラス製造の技術を習得、翌年から父の会社でデザイナーとして協力する。
1877年、父の会社の経営を引き継ぎ、ガラス器、陶器の製造販売を手がけるようになる。
1878年、パリ万国博覧会に参加し、独自に開発した「月光色ガラス」や陶器を出品し、銅賞を受賞。
1889年、パリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリを、また陶器と家具部門でもそれぞれ金、銀賞を受賞し、国際的な評価を得る。
その後も、新たなガラス技術を研究、1900年のパリ万国博覧会でも大量のガラス作品を出品、再びグランプリを獲得し、人気を不動のものにした。陶器、家具のデザインも手掛ける。
1904年、58歳で逝去。

ドーム「木立風景文花器」
(幅17.4×奥行8×高さ11.2cm、
型吹き・ヴィトリフィカシオン・エッチング・
エナメル彩)

兄:オーギュスト・ドーム 1853年~1909年
弟:アントナン・ドーム 1864年~1930年

アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸作家。兄弟ふたりで、父が手掛けるガラス製造事業に参加し、パリ万国博覧会でのガレの成功に触発され、1891年には美術工芸品としてのガラス生産を開始。
1900年のパリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリを獲得。
1901年にナンシー派が結成されると弟、アントナンは副会長に就任。
ドーム工房は現在も高級クリスタルのメーカーとして操業を続けている。

※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。
※サイズは目安です