※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。

2025年6月 美術散歩

神戸阪急 阪神梅田本店

阪急うめだ本店 7階 美術画廊

5月7日(水)〜 13日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

高坂哲夫 絵画展

「数字の饗宴とダイヤの花」(F3号)

滋賀県大津市にて油絵、色鉛筆画をやっております。音楽鑑賞が趣味で音楽を聴きながら絵を描いております。音楽鑑賞は滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール友の会の会員でありまして、主にオペラ鑑賞を楽しんでおります。また能鑑賞もいたします。絵は独学で好きな時に好きな景色を好きなように描いておりましたが、信じられないことに、いつしか私の絵がほしいという人があらわれまして、最近では私の絵を喜んでくださる方にありがたく描いております。もともと公務員をしておりましたが、大病を患った経験から、人生を謳歌することの大切さを学びました。私の絵をご覧になって明るい気分になっていただければ幸いです。

高坂哲夫

1957年、大阪府に生まれる。
2016年、59歳で京都市役所を早期退職。
2019年、大病を患い入院。
退院して本格的に絵を描き始める。
2025年、新国立美術館(東京)、京セラ美術館(京都)、大阪市立美術館での『現展』現代作家美術家協会に出品予定。

5月7日(水)〜 13日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

矢野太昭 新作展
lost and found

モザイクガラスプレート(縦10×横7cm)

僕の頭の中に“遺失物保管所”があります。素晴らしいアイデアだと思ったのに手をつけることもなく忘れてしまったもの、試みてみたけれど何かが足りずに行方不明になったもの、それらが放り込んであります。過去の僕には手に余ったものでも実は宝の山かもしれません。しばらくそれらをひとつずつ取り出してもう一度今の僕が取り組んでみるつもりです。失ったものを見つけた時の喜び、興奮が作品に力を与えてくれると信じています。どうぞご高覧ください。

矢野太昭

1953年、愛知県名古屋市に生まれる。
1978年、岡山大学法文学部心理学科 卒業。デザイン事務所CCC設立。
1984年、古代ガラス技法によるモザイクガラスの研究および制作を開始。
1986年、岡山大学大学院美術教育専攻 修了。
以降各地で個展を中心に活動。
2001年、「古代ガラスの技と美」古代オリエント博物館 出展(東京)他。
2012年、個展「モザイクガラスとその展開ー古代人の場合、矢野太昭の場合ー」開催 (KOBEとんぼ玉ミュージアム・兵庫)。
2015年、工房を岡山県玉野市に移転。
2020年、個展 加守田章二と矢野太昭「陶とガラス」開催(黒住教宝物館・岡山)。
現在は、混合技法のYガラス、陶彫、フレスコ画等の制作を中心に活動。

5月14日(水)〜 20日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

篠原貴之 水墨絵画展

「フーガⅠ」(薔薇)(縦36×横53cm)

緻密かつ大胆な筆使いで、新たな水墨表現を追求する篠原貴之の新作展です。水墨のみでの表現に加え、顔彩とのマッチングによる華やかで新しい水墨表現も多数登場。イタリアの風景を中心に花や静物など、モチーフも様々な篠原貴之の水墨画の世界をお楽しみください。


1986年、京都市立芸術大学美術学部彫刻科 卒業。同大学院彫刻科 入学。
1987年、イタリア国立ミラノ美術学院彫刻科にイタリア政府給費学生として留学(〜’90)。
1992年、中国中央美術学院国画科に文部省派遣中国政府国費留学生として留学(〜’94)。
1994年、以降水墨画の創作、発表に専念。
阪急うめだ本店(大阪)、松屋銀座(東京)をはじめ、国内外各地で展覧会活動をする他、襖絵や小説、文芸誌の装画や挿絵、テレビ番組とのコラボ等、水墨画を活かす様々な分野を舞台とし活動。
著書『空と人と大地と』、『墨いろの旅』、『墨いろの情景』、『墨いろの光』、『光のゆくえ』(いずれも日貿出版社刊)英語絵本『HAMLET』(ラボ教育センター刊)。

5月14日(水)〜 20日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

第18回 阿部眞士 作陶展

「青磁彫文大皿」(径31.5×高さ6cm)
「辰砂鎬手ピッチャー」
(幅18×奥行13.5×高さ22.5cm)

白磁の第一人者、瀧田項一氏に師事し、父、阿部祐工氏の後を継ぎ、自然豊かな福岡県北九州市で作陶する阿部眞士。今展ではこだわりのある白磁をメインに、新たにマットの白磁を発表。染付、色絵、瑠璃、辰砂、青磁の作品もご覧いただきます。また、新しくなった彫りの仕事を加えた皿、鉢、花器、陶箱、陶板などもあわせてご紹介。

1959年、愛媛県に生まれる。
1983年、瀧田項一氏に師事。後、父・阿部祐工氏に学ぶ。
1988年、国展にて工芸部奨励賞 受賞。
1991年、阪急うめだ本店にて個展開催(以降隔年開催・大阪)。日本陶芸展に初入選(以降11回入選)。国展にて新人賞 受賞。
1994年、西日本陶芸美術展にて福岡県知事賞他 受賞(〜’96)。
2004年、日本民藝館展にて日本民藝館賞 受賞。
2005年、国画会(国展)会員に推挙。
2010年、日本民藝館展にて奨励賞 受賞。
2017年、日本陶芸展にて優秀作品賞・毎日新聞社賞 受賞。日本民藝館展審査員。
2018年、倉敷民藝館賞 受賞。
2021年、世界遺産・宗像大社に香炉を奉納。
現在、福岡県北九州市の工房で制作活動を続ける。

5月21日(水)〜 27日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

武内祐人展

「No.1」(F6号)

作品に込める思い、テーマは“笑顔”です。僕は、笑顔は“頑張ったその先”にあると信じています。「頑張って」なんて、無責任に簡単に言えることではないとは思っています。誰かの悲しみ、苦しみ、つらさ…同じだけ本当にわかるなんて、できないと思うから。でも僕は、“頑張ること”を諦めてはいけないと思っています。だから…やっぱりやっぱり「頑張って」です。今回の作品も全て、そんな「頑張って」の気持ちを込めて、いろんな思いを巡らせて描いたものばかりです。もちろん“笑顔”を伝えるために、自分自身、精一杯楽しんで描きました。ここからまた、笑顔が誰かのもとに届き、広がること、願っています。

武内祐人

1969年、大阪府大阪市に生まれる。
1993年、京都市立芸術大学プロダクトデザイン専攻 卒業。
2003年、アートスペース上三条にて個展開催(’09・’15・’17~’25、奈良)。
2005年、阪急うめだ本店にて個展開催(~’19・’22~’25、大阪)。
2009年、松屋銀座にて個展開催(〜’25、東京)。
2012年、博多阪急にて個展開催(~’25、福岡)。
2013年、パレットギャラリー麻布十番にて個展開催(~’24、東京)。
2015年、藤崎にて個展開催(〜’23隔年、宮城)。
2021年、米子天満屋にて個展開催(~’24、鳥取)。
2022年、福山天満屋にて個展開催(~’24、広島)。
2023年、岡山天満屋にて個展開催。

5月21日(水)〜 27日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

辻村唯 陶展

「自然釉扁壺」
(幅16.6×奥行14.6×高さ21.8cm)

父である辻村史朗氏の薫陶を受け、自然豊かな奈良市水間町にて作陶活動を続ける辻村唯。今展では、穴窯焼成による美しい自然釉を纏った最新作をご紹介。造形の豪快さと凛とした佇まいを併せ持つ、世界観をお楽しみください。

1975年、奈良県に生まれる。
1993年、父、辻村史朗氏に師事。
2000年、奈良市水間町にて独立。
2003年、阪急うめだ本店にて初個展開催(大阪)。
2010年、ニューヨークのKOICHI YANAGI ORIENTAL FINE ARTSにて個展開催。メトロポリタン美術館に自然釉大壷収蔵(アメリカ合衆国)。
現在、個展を中心に作品発表を続ける。

5月28日(水)〜 6月3日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

毛利美穂 展
私が見つめる 野菜と果物たちⅢ

「菜果」(F10号)

自分の手で育てた野菜や果物を中心に、岩絵具やアクリル絵具、時として金箔や銀箔を用いて描き、おいしく食すまでを制作過程と捕える毛利美穂。昔から縁起物、吉祥物として描かれてきた食べ物(野菜)に敬意を払い表現した作品をご覧ください。

1990年、佐賀県に生まれる。
2014年、九州産業大学大学院博士前期課程芸術研究科(日本画) 修了。第6回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 審査員推奨賞 受賞。
2020年、阪急うめだ本店にて個展開催(’22、大阪)。
2021年、第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 受賞(豊橋市美術博物館・愛知)。「ロエベ」ポップアップイベントに出展(阪急うめだ本店・大阪)。アートフェアアジア福岡出展(博多阪急・’22福岡国際会議場・’23マリンメッセ福岡 B館)。
2022年、画廊くにまつ青山にて個展開催(東京)。 2023年、アートフェア東京出展(’24)。アート台北に出展(台湾)。

5月28日(水)〜 6月3日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

小島有香子ガラス展

「Layers of Light -Sun」
(幅51×奥行10×高さ25.5cm)

“積層ガラス”という技法で作品を制作しています。建築資材の板ガラスを貼り合わせて削ることで断面の模様や面の重なりができ、色や光のグラデーションが生まれます。オブジェのような造形作品を中心に、小品やアクセサリーもご覧ください。

小島有香子

2001年、多摩美術大学立体デザイン専攻クラフトデザイン専修ガラスコース 卒業。
2006年、富山ガラス造形研究 研究科 修了。
2007年、国際ガラス展・金沢2007 第10回展記念特別賞 受賞。第54回 日本伝統工芸展高松宮記念賞 受賞。
2008年、第3回 現代ガラス大賞展・富山2008 特別賞(北日本新聞社 社長賞) 受賞。
2010年、国際ガラス展・金沢2010 奨励賞 受賞。
2011年、第4回 現代ガラス大賞展・富山2011 大賞 受賞。阪急うめだ本店にて個展「小島有香子ガラス展」開催(’14・’17・’22、大阪)。
2015年、工芸都市高岡2015クラフトコンペティション 優秀賞 受賞。
2018年、富山ガラス大賞展2018(国際展)銀賞 受賞。銀座和光にて「四弁花 かぐわし」(4人展)出展(’23、東京)。
2020年、国立工芸館石川移転開館記念展Ⅰ工の芸術-素材・わざ・風土(国立工芸館・石川)出展。
他、個展、グループ展、美術館展示等多数。 テレビ出演『新日曜美術館』(’07、NHK教育)、『美の壺』(’21、NHKBSプレミアム)。

9階 阪急うめだギャラリー

5月14日(水)〜 26日(月)
※催し最終日は午後5時終了

画家デビュー30周年記念
葉加瀬太郎 絵画展
Super Love Art

「エンジェル」(一部抜粋)
(縦159.5×横835cm)

ヴァイオリニストとして名高い葉加瀬太郎には、もう一つの顔があります。それは学生時代から活動をスタートさせた画家としての顔です。今展は、そんな葉加瀬の画家デビュー30周年を記念した特別な絵画展。ヴァイオリニストである自身をイメージして描いた大作「エンジェル」をはじめ、新作を含む約80点の作品をご覧いただきます。思わず笑みがこぼれ、心温まる葉加瀬太郎の作品の数々を、彼の出生地、大阪でぜひお楽しみください。

1968年、大阪府に生まれる。
東京藝術大学音楽学部に在学中、美術学部の授業や学園祭での看板制作を通じて絵画活動を始める。
1990年、KRYZLER & KOMPANYのヴァイオリニストとしてデビュー。グループ解散後、セリーヌ・ディオンとの共演で注目を集め、多忙な中でも絵筆を取り続けた。
1995年、「ロバート・ハインデル展」に8点を出展し画家デビュー(東京)。同年、パルコ主催「ポップアート展」入選。
以降、有楽町阪急(現・阪急メンズ東京)での個展を皮切りに、百貨店や美術館、代官山ヒルサイドフォーラムなどで作品を発表している。

9階 催場

5月28日(水)〜 6月2日(月)
※催し最終⽇は午後5時終了

真田将太朗 個展
「NEXT LANDSCAPE」

「NEXT LANDSCAPE」(F100号)

“新しい風景”をテーマに、縦に伸びる自然や建築物の重力と時間の流れを描き、現実と虚構をつなぐ絵画表現を探求しています。絵画が壁であり、窓でもあるという感覚を共有し、自己と世界を振り返る豊かな時間を創出することを目指しています。関わってくださったすべての方々と、描く動機となったすべての風景に、心からの感謝を込めて。

真田将太朗

2000年、兵庫県西宮市に生まれる。
2020年、東京藝術大学美術学部 入学。
2021年、第15回 藝大アートプラザ大賞展 受賞(~’24)。“新しい風景”をテーマとする大型抽象絵画が注目を集める。
2022年、Art Olympia 2022 入賞(静岡)。東京藝大アートフェス選出(’23優秀賞 受賞)。
2023年、「Google Japan ×Z世代アーティスト」第1弾アーティストに採択され、幕張メッセ「AI EXPO 2023」ではライブペイントを開催。JR東日本より依頼を受け、JR長野駅構内に永久常設となっている10mの大絵画制作を担当。Bumpodo Galleryにて個展「ACROSS」を開催(東京)。
2024年、東京藝術大学美術学部 卒業。東京大学大学院先端表現情報学専攻修士課程に進み、現在、在学中(情報学修士)。クマ財団8期奨学クリエイター。STREET DREAMS STUDIOS TOKYOにて個展「OVER」開催。GINZA SIX、銀座蔦屋書店にて個展「Process Landscape」開催(東京)。台湾新光三越にて「Solo Exhibition」開催。JR上野駅構内レストランの大壁画や長野県竜王常設ストリートピアノへのペイントなど、全国各地の常設作品制作の傍ら、レーシングドライバー太田格之進やスキークロス日本代表、中西凛のヘルメットデザインを手掛けるなど広く活動を続けている。

2025年6月 美術散歩

神戸阪急 阪神梅田本店

阪急うめだ本店 7階 美術画廊

6月4日(水)〜 10日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

GROW ON THE WALL
-GIRUVI Exhibition-

「TRIO #1」(F20号)

ある日、近所の花屋でひとつのサボテンを購入した。それがきっかけで植物の世界に没頭していく。植物を育てていくうちに生活リズムや世の中との繋がりに変化が起こり、植物の魅力を多くの人に知ってもらいたいと考えるようになる。自分が本当にやりたいことは何か、頭の中にあるイメージやアイデアは目に見える形で表現すべきだと、自身が経験し影響を受けてきたストリートカルチャーと植物を融合させ、“管理不要の枯れない植物”をコンセプトに、ステンシルやシルクスクリーンといった技法で制作をしている。

GIRUVI

2021年、創作活動開始。Independent Tokyo 2021 審査員特別賞 受賞(東京ポートシティ竹芝)。
2022年、BOTANIZE Vol.6 -GIRUVI Solo Exhibition 開催(BOTANIZE OMOTESANDO・東京)。GREENROOM FESTIVAL’22 出展(横浜赤レンガ倉庫・神奈川)。
2023年、JK-G COMPETITION 出展 (Gallery BISUNJAE・韓国)。ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023 出展(マリンメッセ福岡・福岡)。
2024年、個展GROW ON THE WALL 開催(GSIX 銀座蔦屋書店・東京)。第9回SHIBUYA ART AWARDS SHIBUYA賞 受賞(HILLSIDE TERRACE ANNEX-A・東京)。ART FAIR TOKYO 出展(東京国際フォーラム)。ONE ART TAIPEI 2024 出展(Hotel Metropolitan Premier Taipei・台湾)。THREE GIRUVI・HYKRX・赤池完介 開催(大丸松坂屋・愛知・大阪・東京)。

6月11日(水)〜 17日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

大場冨生 木版画展

「ブルーローズ」(縦35×横72cm)

過去に発表した作品を見直す、修復にも似た作業を日々繰り返し、表現の領域を少しずつ広げ、新作に取り組んでまいりました。この「ブルーローズ」は、バラのドライフラワーに一匹の蝶がとまっているという構図なのですが、この二つの関係を、私の古い記憶に重ね合わせることを狙いとしました。何度もスケッチを繰り返し、版木を完成させていく過程で、逃げていく時間を追い切れずにもどかしくなることもありましたが、それだけに達成感を得て、私自身が一つ成長できたように感じています。その他、オブジェ作品や、平山千春氏とのコラボレーションによるランタンなど、約30点を展示いたします。

大場冨生

1949年、岩手県盛岡市に生まれる。岩手県立盛岡第四高等学校 卒業。
1991年、岩手芸術祭版画部門大賞 受賞。第12回日本グラフィック展佳作 入選。
1996年、画集『賢治のトランク』出版(河出書房)。
2004年、第54回日本観光ポスターコンクール グランプリ 受賞。
2012年、いわて創作版画の系譜 近現代木版画展 出展(萬鉄五郎記念美術館・岩手)。
2013年、七月のヂャズ大場冨生版画展 開催(もりおか啄木・賢治青春館・岩手)。画集『果てもない旅』出版(晶文社)。
個展、松屋銀座(東京)、阪急うめだ本店(大阪)他、多数開催。

6月11日(水)〜 17日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

喜寿
備前 中村 眞・和樹 父子展

中村眞「備前酒呑」(径7×高さ4.7cm)・
「備前徳利」(径10.2×高さ9cm)

作り手の心が見える作品づくりに取り組む中村眞・和樹 父子。備前の土味豊かな観音土を使った力強くもやわらかで、ほっと心落ち着くような作品が特徴です。喜寿を迎え、ますます意気軒昂な父・眞の円熟した技と、それに追いつき、追い越そうと切磋琢磨する息子・和樹の作品、約100点をご覧ください。


1949年、岡山県備前市伊部に生まれる。
1971年、父・六郎氏に師事し作陶の道に入る。金重道明氏に窯焚きを習う。
1975年、独立。

1980年、岡山県備前市伊部に生まれる。
2003年、岡山大学文学部 卒業。父と祖父に師事し、作陶の道に入る。
2006年、初窯を焚く。

6月18日(水)〜 24日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

傘寿記念
第39回 黒木国昭展
同時開催
―黒木ガラスの継承―
谷口榮展

黒木国昭
~輝~ KUROKIロマン 花器 プラチナ彩 「舞蝶」
(径19.4×高さ46.1cm)

第39回 黒木国昭展も、私の後継者である谷口榮とともに師弟展として取り組みます。今年2月、グラスアート黒木で制作をした作品が宮崎県の伝統的工芸品「綾ガラス」として指定されました。宮崎の地で生まれ、育まれた「綾ガラス」が末永く受け継がれていきますことを心より願っております。グラスアート黒木でしか生み出せない技術と美の融合、KUROKIロマン「舞蝶」を発表します。本体の色のグラデーションは切子のカットにより優しく煌めき、舞う蝶に生命力が宿りました。ぜひ会場にてご高覧ください。
黒木国昭

1945年、宮崎県須木村(現:小林市)に生まれる。
1989年、有限会社グラスアート宮崎綾工房(現:株式会社グラスアート黒木)創設。
1991年、国の卓越技能者「現代の名工」 受賞。
1995年、フランス・パリ平和芸術祭大賞 受賞。
2006年、黄綬褒章 受章。NHKグループ主催 「琳派と広重 東海道五拾三次の展開」展 開催(~'09、国内の主要6都市、イタリアのカ・ペーザロ国際現代美術館)。
2013年、歴史博物館にて「日本台湾国際芸術文化交流展」開催(台湾)。
2019年、NHK WORLD JAPAN 『Face to Face』出演。
2023年、国父紀念館「黒木国昭 甲子創作紀念 台日国際芸術文化交流展」 開催(台湾)。
2025年、宮崎県伝統工芸士 認定。
現在、日本ガラス工芸協会功労会員 、JAPAN GLASS ART SOCIETY理事、国の卓越技能者「現代の名工」、株式会社グラスアート黒木名誉顧問。

谷口榮
花器 金・プラチナ彩 「竜吟虎嘯」※一部抜粋
(幅23.2×奥行25×高さ62.5cm)

昨年に引き続き、師弟展として作品をご高覧いただけますこと、大変嬉しく思っております。今展では、宝珠を掴み天から下る竜と、岩を掴み天を見上げる虎が相反するも共鳴する瞬間を切り取った造形作品「竜吟虎嘯」を展覧いたします。ガラスの特性を生かした躍動感をお楽しみください。

谷口榮

1970年、宮崎県須木村(現:小林市)に生まれる。
1994年、有限会社グラスアート宮崎綾工房(現:株式会社グラスアート黒木)入社。国の卓越技能者「現代の名工」黒木国昭に師事。
2019年、グラスアート黒木所属作家として「時空の旅」シリーズで活動を開始。師である黒木国昭の代表作「光琳」シリーズの継承を認められる。
2020年、21世紀アート ボーダレス展 出展(国立新美術館・東京)。
2021年、ガラスのかたち展(日本橋三越本店・東京)・’21日本のガラス展 出展(東京)。
2022年、第23回日本・フランス現代美術世界展 入選。
2023年、ホーボウィ国際ガラスコンペティション 入選(ポーランド)。
各地で個展開催(石川・山口・長崎・岩手・愛媛・神奈川・島根他)。日本ガラス工芸協会正会員。

6月25日(水)〜 7月1日(火)
※催し最終⽇は午後4時終了

井津建郎 もののあはれ
無常の美・作品展

「半蔀」(縦170×横52cm、掛け軸)

祈りや人の尊厳をテーマに、世界各地の聖地を巡り、超大型カメラで撮影した写真をプラチナ・プリントなどで表現してきた井津建郎。今回は、能面や能楽、神社など、日本の美学を考察した写真を、自ら暗室で和紙などにプリントした掛け軸や風呂先屏風をご紹介します。写真と工芸が融合した独自の世界観をお楽しみください。

1949年、大阪府豊中市に生まれる。
1971年、日本大学芸術学部在学中の21歳で渡米。
1975年、ニューヨークでスタジオ設立。活動を開始。
1979年、ライフワークとなった「聖地」シリーズがスタート。超大型カメラを使ってプラチナ・プリント技法で作品制作を続ける(~'16)。主な作品にカンボジアの「アンコール遺跡」、インドに取材した「永遠の光」、イタリア・ポンペイの「レクイエム」他、静物、ヌード作品などがある。
受賞歴:アメリカ連邦芸術基金、ニューヨーク芸術基金、グッゲンハイム基金、Lucie Visionary 賞、Lou Stouman 賞、日本写真芸術学会・芸術賞などを受賞。
作品集:『Sacred Places』('01)、『Eternal Light』('16)、『無常:50年の旅』('22)、『抚州・忘れられた大地』など20冊。
メトロポリタン美術館、スミソニアン美術館 Arthur M. Sackler Gallery、ボストン美術館(いずれもアメリカ)、清里フォトアートミュージアム(山梨)など数多くの美術館に作品が収蔵されている。

※営業時間、催し内容、開催期間が変更になる場合がございますのでご了承ください。
※サイズは目安です