
7.15(水) - 20 (月・祝)
9階 催場 ※催し最終日は午後5時終了
日本各地の風土と手技から生まれる
様々な“藍”のカタチ。
今回は、自然と伝統に敬意を表しつつ、
ハレやかに、軽やかに、無限の青空のように、
ジャパンブルーに挑戦する若き作り手や
新しい試みに注目します。

未来へつなぐ藍のカタチ

藍を知ることで学ぶ
自然や伝統への敬意
[ 徳島県立城西高等学校 植物活用科 ]
![[ 徳島県立城西高等学校 植物活用科 ]](img/260707/index-04.webp)
植物と人との心地良い関係性を、豊富なカリキュラムから学ぶ徳島県城西高等学校。今回私たちが訪れた阿波藍専攻班の皆さんは、校内の畑で藍を苗から育て、伝統的な「天然灰汁発酵建て」に取り組み藍染を未来へ繋ぐべく学ばれています。指導されている岡本先生いわく「収穫した藍の葉を乾燥させた葉藍に水を打ち、かき混ぜおよそ100日かけて発酵させる“寝かせ込み“が特に重要です。これは天然の染料・蒅(すくも)を作る大切なプロセスであり、これこそが阿波藍文化の肝です。」とのこと。そんな手間ひまかけて作られた蒅に、木灰からとった灰汁などを混ぜて、さらに10日以上。微生物の力を借りてじっくりと発酵させることで、ようやくあの美しい染め液が完成します。

大きな甕を覗かせてもらうと、ふつふつと発酵し、表面には「藍の華」と呼ばれる美しい泡が立っています。けれど、その底には植物の繊維質や役目を終えた微生物などの沈殿物がたまるため、定期的に底からすくい取る“廃液作業”というメンテナンスが欠かせません。藍甕の底に溜まった沈殿物は、藍の茎と混ぜ藍の堆肥として再利用するため、捨てるところがないとのこと。「蒅(すくも)って、生きものなんだな、って実感します。」そう語る生徒さんのまっすぐな姿が印象的でした。

空気にさらした瞬間にふわっと藍色へ変化する時間が好きという人、種まきから関わっているからこそ愛着がわくという人、手がけた作品を誰かに届ける販売の時間が楽しいという人。それぞれのまなざしで藍と向き合う高校生たち。「感性がやわらかなこの時期に藍に触れることで、自然環境や伝統をつなぐことについて、彼らなりの気づきや学びがひとつでもあれば、それでうれしいなと思うんです。」岡本先生は、そう言って、おおらかに微笑んでくださいました。

実習の様子
1.模様づけ(絞り)
輪ゴムやビー玉、洗濯バサミなどを使って布の一部を縛り、染料が染み込まないようにして模様づけ。
2.染色
藍の液に布を浸し、空気が入らないように優しく揉み込みます。
3.酸化・発色
布を引き上げて空気にさらします。緑色だった布が酸素に触れることで化学変化を起こし美しい藍色に変わります。
4.繰り返し
②と③の工程を何度も繰り返すことで、より深く濃い藍色に染め上がります。

城西高校では、16年前から阿波藍の栽培をスタート。タデアイを種から栽培、収穫、葉のみを乾燥させて蒅を作り、さらにはその蒅(すくも)を使った藍染め商品の開発・販売まで、一貫して校内で行う「阿波藍6次産業化プロジェクト学習」を実践しています。

授業で制作された藍染作品を生徒さん自らが販売。
タオルハンカチ 501円、巾着袋 801円

伝統的な藍染めの技術と、
ファッションをつなぐ
徳島・鳴門 [ 正藍染 STUDIO N2 ]
![徳島・鳴門 [ 正藍染 STUDIO N2 ]](img/260707/index-16.webp)
撫養川の近くの住宅街を歩いていると、風にそっと揺れる藍色の暖簾が目に留まりました。運がよければ、フサフサの毛並みの看板猫、なつちゃんが 出迎えてくれることも。
ここ「STUDIO N2」は、根本弘之さん、ちとせさんご夫妻が営むアトリエ兼ショップ。お二人は、約13年もの間、イタリア・ミラノでファッションデザインの仕事に携わってきたという経歴の持ち主です。一歩中へ入ると、時を重ねた古い家具たちと調和するように、ユニセックスのウェアや雑貨が並んでいました。

「イタリアから帰国したとき、ファストファッション全盛の日本の現実を目の当たりにして。自分たちにしかできないことって何だろう?と、自問する日々が続いたんです。そんな中で出会ったのが、阿波藍と正藍染めの世界でした。」そう振り返る、妻のちとせさん。
デザインを主に担当するのは、夫の弘之さんです。
「伝統的な藍染めの技術と、ファッションをつなぐ、本当に美しいものを作りたい。」 そんなお二人の純粋な想いが、プロダクトの隅々から静かに伝わってきます。今回ご紹介するジャケットもそんなお二人の「今」が詰まった一着。袖を通すとリラックス感があるのに佇まいがすっと美しい。

藍という植物と染めという手仕事。それらを伝統工芸で終わらせるのではなく、現代の私たちの暮らしに馴染むファッションとしてどう輝かせるか。今日も根本さんご夫妻は、藍の甕(かめ)を前に、語り合い、学び、手を動かしています。

美しい藍のコンビネーション、甘撚りのリネンのジャケットと、女性ファンも多いリラックス感のあるパンツ。
正藍染めリネンジャケット(リネン100%、M・L)各66,000円〈限定M:2、L:1〉
リネンサルエルパンツ 30,800円〈限定3〉

服飾デザイナー・布の蒐集家
森南海子から未来の藍にエール
凄いわね。
私の時代には考えられないことだけど、そんな若い人達が途方もなく手間のかかることをやろうとすることに驚嘆しかありません。
[ 大阪・箕面 ほしのしずく堂 ]

服飾デザイナー森南海子さんの自宅を改装した沖縄薬膳料理の店。長女、松村無舞さんが料理はもちろん内装も手掛けられました。

森南海子さんの
100年以上時を経た布など
希少な藍染古布コレクションを展示
珍しい柄の藍型染め古布を現代の技術で復刻してバッグやカードケースに。
雲龍光バッグ 13,200円〈限定10〉
カードケース 4,501円〈限定50〉

浮世絵の中で藍の古布が流れる!
藍ism動画を会場で。
会場でのお楽しみ

徳島県立城西高等学校
学習発表

●7月20日(月・祝)午後1時~(予定)
●9階 祝祭広場 大階段下(約30分)
パネル展示と共に活動内容を生徒の皆さんに発表していただきます。期間中は常時作品販売を行っておりますが、7月20日(月・祝)に限り、生徒の皆さんによる販売を予定しております。※時間帯によって不在の場合がございます。
Japan Blueを身に着けよう!
藍シェルを使った
アクセサリー制作体験
●7月18日(土)~20日(月・祝)
※随時受付
※最終受付は午後4時まで
●所要時間: 約30分~45分
●定員:各日2名様
●講師:「ジュエリー工房Athens」
土井 仁
●参加費: 3,300円から
※使用するパーツの数によって+550円~22,000円
●9階 催場『藍ism』出店スペース
山路(やまじ)・線・平縫い(ひらぬい)
伝統の絞り染め体験ワークショップ
●7月19日(日)午後4時~、20日(月・祝)午前10時~ 、 午後2時~
●所要時間: 約2時間
●定員:各日各回10名様
●講師:「古庄染工場」古庄 美智子
●参加費: 4,950円
●9階 催場『藍ism』出店スペース
ご予約はこちら
※7月8日(水)午前10時予約開始
「島藍農園」
マクラメ編みの
藍染ヘンプ(麻ひも)ブレスレット作り
●7月15日(水)~20日(月・祝)
各日午前11時、午後1時、3時、5時
※最終日は午後1時まで
●所要時間:約90分
●定員:2名様
●講師:染め工房「島藍農園」
大濱 豪
●参加費:5,500円
●9階 催場『藍ism』出店スペース
ご予約はこちら
※7月8日(水)午前10時予約開始

食用藍の可能性を追求する
「ボン アーム」から。

薬剤師でもある社長が研究を重ねて完成、コク深くすっきりとした後味。
左)インディゴすだちスカッシュ(藍チーズラングドシャ2枚付き、1杯)825円
右)藍ソフトクリーム(大学芋付き、1カップ)660円
※写真はイメージです。

各地で脈々と受け継がれる技に、
現代的な感覚が注がれた
新たな日本の魅力をご紹介。
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