限りある資源をどのように活用するのか、いかにゴミをなくして環境を守っていくのかといったことが大切な時代。「スーク文具店」では、環境保護を念頭にモノづくりをする作家や団体、メーカーそれぞれの思いを多くの方に知っていただくための取り組みを行ってきました。捨てるはずの何かにひと手間加えて新しい素材にし、それを素敵なプロダクトに生まれ変わらせるアイデアにいつも感動します。これからも、そんな取り組みはもちろん、新たに生まれた商品の魅力をお伝えしていきます。
大阪府内には、たくさんの森林があることをご存知でしょうか。その中でも、杉や檜を中心とする人工林を健康に育てていくためには、間伐という作業がとても重要です。「スーク暮しのアトリエ」では、2021年より間伐作業によって発生した大阪府産間伐材の魅力を発信するため、地域の材を知り尽くす製材所と作家が手を結び、木の個性を最大限に生かした作品を製作しご紹介しています。
手芸に携わる者として、廃棄されようとしている衣料などのゴミをどうすればなくしていけるのかを考えた末、そのひとつの方法として“ダーニング”に着目しました。“ダーニング”とは糸を織るように刺繍し、靴下やニットの穴、擦り切れてしまった洋服の袖口や裾などを繕う方法です。このままでは使えないモノを繕って、使い続けられるモノにしていく。そんなモノを大切にするための方法として、“ダーニング”に取り組んできました。
- 糸で布を育てる
- ダーニングの手法を使いながら、生産の過程で発生したハギレや中途半端に残ってしまった糸などを様々な方法で組み合わせて、普段使えるバッグやポーチを作り販売いたします。
ダーニングで魅せる手仕事 南街区「セッセクリエーターズアトリエ」
6月12日(水)~25日(火)
※催し最終日は午後4時終了
知的障がい者支援施設「しょうぶ学園」は、木工・陶芸・和紙・縫いなどの工芸・芸術活動や、音楽パフォーマンスなどの創作・表現活動を通して、“その人がその人らしくいられる場所”を提案しています。様々な工房がある中、今回は手芸と縁のある刺繍や裂き織りを中心にオリジナルの作品作りをしている“布の工房”にフォーカス。布と糸の組合せや縫い方は園生次第。それぞれが自分らしく作品を作り上げています。今回は、その中からバッグをお届けします。