阪急うめだ本店

人の手でつなぐ素材の可能性

廃棄されようとしているモノも、何かに生まれ変わらせることができるかもしれない。そんなワクワクとした気持ちで、廃棄物をひとつの素材として捉え、新たな価値を吹き込む可能性を探していきましょう。

人の手でつなぐ
素材の可能性

  • ・6月12日(水)〜25日(火)
  • ・10階 『うめだスーク』

北街区 スーク文具店

限りある資源をどのように活用するのか、いかにゴミをなくして環境を守っていくのかといったことが大切な時代。「スーク文具店」では、環境保護を念頭にモノづくりをする作家や団体、メーカーそれぞれの思いを多くの方に知っていただくための取り組みを行ってきました。捨てるはずの何かにひと手間加えて新しい素材にし、それを素敵なプロダクトに生まれ変わらせるアイデアにいつも感動します。これからも、そんな取り組みはもちろん、新たに生まれた商品の魅力をお伝えしていきます。

POINT おすすめの取り組みポイント!

Colorfulを楽しむ!〜アップサイクルコレクション〜 スーク文具店では、捨てられるはずのアイテムたちがアップサイクルされ素敵な商品となってイベントに登場します。1週目は廃ガラスを、2週目はレジ袋や廃棄繊維を活用した商品が登場。素材は異なりますが、いずれもカラフルで見ていて楽しくなる文具や雑貨に生まれ変わっています。ぜひ、それぞれの違いもお楽しみください。

期間限定

6月12日(水)〜18日(火)

※催し最終日は午後4時終了

クラフト工房MITRA吉井 真由美
リサイクルのガラス玉に夜空と星座を描いたアートな置物。光にかざすと透けて見えるのが特徴です。手のひらに収まるくらいのコロッとしたサイズ感で、デスクまわりに飾っていただけます。
こだわりポイント
廃ガラスはリサイクルが難しく従来はゴミとして処分されていたのですが、空きびんなどのガラスを様々なサイズの安全な形に再加工することにより、製品を作っています。粒度は調整することができ、ブロック製品から樹脂成型品まで幅広い用途に利用できます。

6月19日(水)〜25日(火)

※催し最終日は午後4時終了

「poRiff」・阪急オリジナルポーチ
文具売場で出た不要なギフト袋の切れ端とレジ袋を活用した、「poRiff」と阪急百貨店とのコラボレーションによるオリジナルのポーチ。2つの福祉施設で、カットからミシンによる縫製まで行われています。
こだわりポイント
買物をしたときにもらうレジ袋を主な材料としています。熱で圧着して完成するシートを使ってプロダクトに変え、ポーチやキーホルダー、バッグなど様々なアイテムへとアップサイクルしています。

6月19日(水)〜25日(火)

※催し最終日は午後4時終了

カラーループ・ペンケース
廃棄繊維をシート化したものを裁断、縫製しペンケースに。使い込むうちに少しずつやわらかくなり、しわが出てきますが、それも経年変化としてお楽しみください。
こだわりポイント
衣類などの繊維素材は、様々に混紡・混織されたものが多く、素材で分別してリサイクルすることが、難しいのが現状です。そこで、廃棄繊維を色で分けてリサイクルして新たな素材を作り、それらを生かして新たな商品を作成しています。

北街区 スーク暮しのアトリエ

大阪府内には、たくさんの森林があることをご存知でしょうか。その中でも、杉や檜を中心とする人工林を健康に育てていくためには、間伐という作業がとても重要です。「スーク暮しのアトリエ」では、2021年より間伐作業によって発生した大阪府産間伐材の魅力を発信するため、地域の材を知り尽くす製材所と作家が手を結び、木の個性を最大限に生かした作品を製作しご紹介しています。

POINT おすすめの取り組みポイント!

木を五感で愉しむ 山を健やかに保つために間伐された木々たちの魅力を知ってほしい。そんな思いに共感してくれた3名の木工作家と2社の製材所とともに製作した、個性豊かな作品たちをご紹介。木目の美しさ、木肌の手触り、木の香り、木を削る音...私たちの五感をくすぐる、木の魅力を堪能してください。

6月12日(水)~25日(火)

※催し最終日は午後4時終了

ろくやおん。
間伐材を活用したいという思いから、泉州地域の木の魅力を引き出しながら作品を生み出しました。積み木をはじめとした木の個性を生かし製作した作品の手触りや、新作の木鈴が醸し出す音色にもご注目ください。
作家のコメント
泉州地域の木の魅力を表現したいと思い、日本人にとって古くからなじみのある杉や檜の控えめながらも美しい木目などを生かして製作しています。
眞島 拓(まじま たく)
大工道具から日々手にするカトラリー、器までを形に掘り出し、漆を拭き製作しています。代表作品のカトラリーは、口に触れたときに感じる軽やかで優しい木の質感を楽しむことができます。
作家のコメント
地域材を活用したいという思いから、まだらに着色される漆、木の香り、敢えて節を生かした作品を大阪泉州の檜材で製作しました。
スーパー生木ラボ
「近くて遠い存在になってしまった山林を再び暮らしに取り入れる方法は」と問いながら、グリーンウッドワークの技法で作品を生み出しています。木の個性があふれる作品からは素材のフレッシュな香りと、漆の香りを楽しめます。
作家のコメント
建材を製材する際に生まれた端材を生かして花器やペーパーウェイト、オブジェなどを製作しました。薄い板やバンドソーによる水平製材跡なども特徴として生かせるよう、わくわくしながら作っています。
岡兵木材工業株式会社
大阪府和泉市の自然に囲まれた“森の都”で育まれた材料の魅力を伝えるため、地ごしらえから間伐、伐採までのサイクルを行い、持続可能な森林資源の確保に努めています。
作家のコメント
森林資源は人類をはじめ生き物に恩恵をもたらしてくれる大切な資源です。加工工程で排出される端材で製作した鍋敷きやカッティングボードなどは、地域材を生活に取り入れる工夫といえます。
松葉善製材所
大阪府和泉市で昭和10年に創業した、自社山林を有した製材所。 杉や檜など、大阪府内産材を中心とした国産材のみを製材。 主に寺社仏閣材からDIY材まで様々なニーズやサイズに対応する、特注材の製材に取り組んでいます。
作家のコメント
様々なストーリーを持った山や森林資源。その中には手つかずで生かしきれていない木々もたくさんあります。確かな技術と経験で良質な木材に製材することで、それぞれが持つストーリーや魅力を伝え、いかに生かすことができるか。それが製材所の役目だと思っています。

南街区 sesse

手芸に携わる者として、廃棄されようとしている衣料などのゴミをどうすればなくしていけるのかを考えた末、そのひとつの方法として“ダーニング”に着目しました。“ダーニング”とは糸を織るように刺繍し、靴下やニットの穴、擦り切れてしまった洋服の袖口や裾などを繕う方法です。このままでは使えないモノを繕って、使い続けられるモノにしていく。そんなモノを大切にするための方法として、“ダーニング”に取り組んできました。

POINT おすすめの取り組みポイント!

糸で布を育てる
ダーニングの手法を使いながら、生産の過程で発生したハギレや中途半端に残ってしまった糸などを様々な方法で組み合わせて、普段使えるバッグやポーチを作り販売いたします。

ダーニングで魅せる手仕事 南街区「セッセクリエーターズアトリエ」

6月12日(水)~25日(火)

※催し最終日は午後4時終了

ヒカルノグチ テキスタイルデザインHIKARU NOGUCHI TEXTILE DESIGN
繕うという実用性や刺繍という装飾性を超えた、野口光による自由なステッチワークが魅力です。ダーニングを始めたいと思っている方、 手仕事が好きな方に、HIKARU NOGUCHIオリジナルデザインのダーニングマッシュルームやダーニングクラゲを含めたお道具を提案します。
作家のコメント
ダーニングは、傷んだ衣類を繕うことで、ずっと着続けるなんて壮大なことではなく、“お別れするのはまだ早い、もうちょっと着たい”を自らの手で実現させる針仕事です。常に単純なステッチなのに、自分の中に潜むクリエイティブ魂を揺さぶられるのも刺激的です。
noriko misumi (ミスミノリコ)
店舗のディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングなどで活躍。暮しに取り入れられるデコレーションアイデアや手作りの楽しさを伝えています。「自分でやってみよう」をキーワードに、毎日の暮しを明るく楽しくすることを考えて作品を作り、アイデアをご提案しています。
作家のコメント
「前よりもっと好きになる」が、私の永遠のダーニングテーマです。そんな手仕事が楽しくなるようなタグ型のニードルブックを製作しました。つい増えてしまう様々な種類の針。枚数を増やしたり、ステッチを入れたりとカスタマイズすることも可能です。
服部愛子
代々、西陣織職人に携わる家系のデザイナー。2022年3月にテキスタイルブランド「スピカ模様店」をスタート。職人さんとつながり、手仕事のぬくもり、人が持つクリエイティビティを生かすブランドで、他にはない可愛いモチーフのアイテムをお届けしています。
作家のコメント
布を作る人として布や糸を簡単に捨てたくない。ハギレになっても、短くなっても最後まで使いたい。そんな思いから布や糸を絵具に見立て、つぎはぎやお繕いを始めました。ふたつとして同じものを作れず、個性豊かな作品に仕上げられるのもお繕いの魅力です。
まー工房
滋賀県甲賀市で手縫い作家として活動。繕いものをお預かりしたり、古布などでその方のためだけの作品を作ったりしています。新しいものを作るときは気に入ってくださる方の暮しが心豊かになることを目指しています。今回はダーニングの道具や材料、布小物をご用意しました。
作家のコメント
気に入ったものになかなか出会えないので、お気に入りに出会えるとずっと使いたいと思っています。ごわつく繕い方に限界を感じていたところダーニングを知り、長く着られる安心感に夢中になりました。直して育てる暮しの楽しさを伝えていきたいです。

しょうぶ学園について

知的障がい者支援施設「しょうぶ学園」は、木工・陶芸・和紙・縫いなどの工芸・芸術活動や、音楽パフォーマンスなどの創作・表現活動を通して、“その人がその人らしくいられる場所”を提案しています。様々な工房がある中、今回は手芸と縁のある刺繍や裂き織りを中心にオリジナルの作品作りをしている“布の工房”にフォーカス。布と糸の組合せや縫い方は園生次第。それぞれが自分らしく作品を作り上げています。今回は、その中からバッグをお届けします。

材料 寄付によって集まった材料や廃棄寸前の糸や布 作業 作り手によってつなぎ合わされます 完 成

「うめだスーク」の
最新イベント情報はこちらから!

  • line
  • insta
  • insta

totop